1月1日、国立競技場で行われる決勝戦を目指して戦われる天皇杯。
毎年この決勝を見ると、1年のサッカーが始まるんだなあって感じしますよね。
でも、そこまで辿り着けるのはたった2チーム。
特にアマチュアクラブにとってはそんな先の事なんてアウトオブ眼中。
とりあえずJリーグのクラブと対戦することが最大の目標でしょうか。
そしてこの間の日曜で、天皇杯出場チームが全て出揃いました。
ここでは各都道府県代表の中で、個人的に気になって
グッと来たチームをご紹介してみたいと思います。
（北海道）ベアフット北海道
北海道社会人リーグ首位をぶっちぎりで独走するノルブリッツ北海道が
北海学園大学に敗退。そこを決勝で倒したベアフットが本大会へ。
監督はコンサドーレの解説でもお馴染み、帝京出身の木島敦氏。
（岩手）FCガンジュ岩手
岩手県4部リーグ所属ながら、東北1部に所属する盛岡ゼブラ、
グルージャ盛岡を撃破して天皇杯出場権を手にした。
しかし県4部とはいえ、監督は選手兼任の元市原・武藤真一。
GKは鳥栖からレンタル中の田中賢治。他にも元Jリーガー3人を擁する。
その実態は、グルージャ盛岡から分離独立したJ加盟を目指す強豪。
（福島）ビアンコーネ福島
今やJ加盟を目指すチームが乱立する福島を制したのはビアンコーネ。
決勝は東北1部に所属する古河電池を2-0で圧倒して優勝を飾った。
もちろんJ加盟を目指しているチームで昨年までは「ノーザンピークス郡山」と
いうチーム名で活動していたが、今年より改称。下部組織も充実。
（群馬）図南SC群馬
決勝でJFLのアルテ高崎を3-1で下したが、県内では順当勝ちとの見方。
ここも氏家（元大宮など）やマルキーニョ（元水戸）など、選手層は厚い。
ちなみに私が小学校時代から選抜だったり対戦相手だったりで
知ってる選手も多数在籍。ガンバレ〜
（山梨）韮崎アストロス
ヴァンフォーレがJリーグ枠で出場するようになってからは
ほぼ独壇場で天皇杯に出まくっているもののいまだ未勝利。
今年の初戦もJFLのTDK SC。ちょっとキツイかなあ。
（石川）ツエーゲン金沢
ツエーゲンのスペルは、“ZWEIGEN”。
ドイツ語の“Zwei”（2）と、“Gehen”（進む）を合わせた造語。
金沢弁で「強いんだっ！（つぇーげん！）」の意味も持つとのこと。
選手も粒ぞろいでJ経験者は総勢11人。スーパーバイザーは宮澤ミシェル氏。
テクニカルディレクターには星稜高校監督の河崎護氏と
元日本代表で北陸大学監督の越田剛史氏を立てている。
（福井）丸岡フェニックス
名前の通り、丸岡高校OBを母体とする北信越2部所属のクラブ。
決勝で、同じく丸岡高校OBを母体とする北信越2部所属のクラブである
サウルコス福井を延長で振り切り、初の天皇杯出場を決めた。
（山口）レノファ山口
2012年のＪリーグ参入を目指す、現在中国リーグ所属のクラブ。
以前も紹介したが、レノファというクラブ名は「renovation（維新）」の頭文字レノと
「fight（戦う）」や「fine（元気）」のファを合わせたことに由来する。
（愛媛）久枝ＦＣ
県1部リーグ所属ではあるが、2月には敗れたものの四国リーグ入れ替え戦を戦った。
どうも元愛媛FCの選手も在籍している模様。
偶然にも、3回戦まで勝ち進めば愛媛FCとの対戦が実現する。

こんな所でしょうか。
都道府県全47代表中、大学は13、高校は1、ＪＦＬは11、その他が22です。
昨年度の大会でJリーグのクラブを破ったチームは、
静岡FC、バンディオンセ神戸、YKK AP、栃木SC、と4つもありました。
2004年には当時JFLのザスパ草津がC大阪、横浜FMを連破したり、
2003年には市立船橋高校が横浜FMとPK戦までもつれこんだり、
1997年には当時JFLだった東京ガスが準決勝へ進出したりと、
様々なアップセットが起こる天皇杯。今年もどんなドラマが待ち受けているのか
今からかなり楽しみです。

AD土屋