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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年09月22日

J2第41節 湘南×札幌@平塚

foot!
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いよいよJ2も最終第4クール。残りもわずか12節となり、このリーグ唯一にして最大の目標である昇格を狙うチームにとっては一戦一戦がとてつもなく重い意味を持ってくる中、今日は平塚にやって来ました。湘南は第3クール終盤から再び浮上し、昇格圏内を射程距離に捉えたものの、ここ4試合は白星が遠い状況。前節も徳島に0ー2で敗れています。一方の札幌もここに来て同じく4戦勝ちなし。2位京都とは3ポイント差、3位仙台とは7ポイント差まで迫られ、15節以降キープしてきた首位の座も磐石とは言えなくなってきました。共にやや苦しいチームコンディションで迎えたゲームは、札幌がベストメンバーを揃える中、湘南は中盤のレギュラー3人が出場停止。この苦況に管野監督がどう対処してくるのかが、まずは大きなポイントです。スタジアム脇の噴水では子供が裸で水浴びをする程の厳しい暑さ。三浦監督も「北海道はここまでじゃないなあ」という過酷な条件下、13時3分に札幌のキックオフでゲームは始まりました。まずは開始1分も経たない内に、原がいきなりチャンスを迎え、シュートは枠を外れたもののこれが湘南怒濤の攻撃を告げる狼煙となりました。10分に札幌にとって最初で最後の決定機となった藤田のシュートが外れると16分、ジャーンのFKを曽田と西嶋がお見合い、GKも出てきた所を石原がつつきます。フリーの原が無人のゴールに流し込み、「信じられないようなミス」(三浦監督)でホームチームが先制しました。湘南は前述したように中盤が3人入れ替わっていた訳ですが、その3人がいずれも好パフォーマンス。ダブルボランチの一角に入った田村は鋭い出足で確実に相手のチャンスの芽を摘み取り、右SHのエドワルド・マルケスは持ち前のキープ力で右サイドにしっかり攻撃の基点を作ります。そして左SHの永里はタテへの突破力でサイドを切り裂き、幾度となくチャンスを創出、この3人のレギュラーと遜色ないプレーもあって完全に主導権を握ったまま45分を1点のリードで終えました。正直前半の札幌は暑さも考慮して抑え気味でプレーしているとしか考えられないような動きの重さで、失点シーンに象徴されるようにGKとDFの連携も悪く、かなり厳しい状態だったことは否めません。しかし後半になると札幌は力をセーブしていた訳ではなかったことが露になっていきました。一方的にラッシュを仕掛ける湘南は、46分原、48分石原、50分原、52分エドワルド・マルケス、59分永里とたった15分間で5度の決定機を掴み、首位チームを圧倒。ただ、「流れとしては追加点が取れない非常に苦しいゲーム」と菅野監督が振り返ったように、これだけチャンスがありながら得点がないと、同点、逆転というパターンは想像の範疇。まして札幌にはセットプレーという絶大な武器がある訳です。三浦監督も53分に上里、58分に石井と攻撃的な駒を投入し、勝負に出ましたが次の得点も湘南へ。またもや石原の決定的なシュートが防がれた直後の63分、永里のCKにフリーの斉藤が頭から飛び込みようやく待望の2点目が入りました。その後は、なんとか前がかろうとして焦る札幌がミスを連発し、そこから湘南がチャンスへと繋げる展開に。そして83分には20節以来の登場となった途中出場の鈴木伸貴のクロスを、これまた途中出場の鈴木将太がボレーで合わせて移籍後初ゴールとなるとどめの3点目。シュート数でも26対4と圧倒した湘南が5試合ぶりの勝ち点3を獲得しました。それにしても札幌の目を覆わんばかりの惨状はどうしたことでしょう。攻守共に連携を欠き、最終ラインも低くセカンドボールが拾えない悪循環。試合後の会見で三浦監督が語った「今シーズン一番ひどいゲーム。チームがまるでハーモニーを失ってしまった。内容も3ー0での負けが妥当。全く勝てるような気がしない」という言葉で十分でしょう。湘南は、主力3人を欠きながらのこの完勝。確かに決めるべき所を決めていれば、正直8ー0、9ー0でもおかしくない試合でしたが、それでも3ー0という結果は上々でしょう。3点目は交替で入った2人が絡んでのゴール。残り10試合に向けて、起用できる選手の幅が広がったという面から見ても貴重な勝利だったのではないでしょうか。  AD土屋




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