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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年09月23日

J1第26節 柏×川崎@日立台

foot!
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シーズン前に石崎監督が掲げた目標の"勝ち点45"まではあと2。9試合を残してこれだけの結果を出せるとは、正直希望的観測であっても予想だにしなかったこと。ひょっとしたらかなり他力本願ですが、ACLも狙えちゃうかも。一方、4日前にそのACLをイランで戦ってきた川崎は、水曜に等々力でのセカンドレグを控えています。もはやチーム関係者ではなくとも、大事なのが今日ではなく水曜なのは明らか。スタメンもセパハン戦から8人を入れ替えてきました。これは関塚監督の英断と言えるでしょう。リーグタイトルが厳しくなったことで、逆に思い切った選択をした川崎。ただ、それでもスタメンのツートップは共にオシムジャパンへの招集歴がある黒津と我那覇という所に、選手層の厚さを感じますね。さて前半は「5バック気味でダブルボランチ。かなり堅く守ってカウンター」(柏・石崎監督)という川崎の前に柏は攻めあぐねます。両WBの井川とフランシスマールはそれぞれ対面の太田と菅沼をケア。オーバーラップも自重気味で、片方が上がったら片方は残る徹底ぶり。これに対して柏はボールキープ率の割にはチャンスを作れず、シュートも3本にとどまり、スコアレスで前半を終えてしまいます。そんなイヤな流れを断ち切ったのは、前半ほとんど見せ場のなかった李忠成。48分、小林亮のクロス、川崎DFがクリアしきれなかったボールに対して素早く左足を振り抜きます。自身シーズン10点目となる節目のゴールは貴重な先制弾。ようやく日立台が歓喜に包まれました。そしてその余韻も覚めやらぬ51分には、大谷が厳しいプレスから奪ったボールを菅沼が持ち込み、そのままGKのニアサイドを破ってゴール。自ら「ファンの方が一番待っててくれたと思うので、日立台で決められてよかった」と語る、実に18試合ぶりの一発でリードを広げました。もはや前に出るしかないものの「2点目で集中が切れてしまった」(関塚監督)川崎を尻目に、その後は柏がサイドを上手く突いて圧倒します。72分には永井から放たれた絶妙なロングレンジのスルーパスに太田が反応、GKをかわして3点目。3分後には永井のFKを石川が折り返し、アルセウが詰めてリーグ戦では初ゴールとなる4点目。確かに主力が多数欠けていたとはいえ、強豪川崎に対して4ー0という大差で完勝。J1復帰1年目にして、26試合で「当初達成できるのか自信がなかった。チームとサポーターが一体になって戦った結果」(石崎監督)の"勝ち点45"を見事クリアしました。残りシーズンの目標を会見で質問された石崎監督は「目に見える目標は"勝ち点45"だった。あと、"近い将来優勝争いをできる、継続性のあるチーム作りをしていこう"という目標もある。漠然とはしているがこっちの方が大切」と話しました。この高い志がある限りは、まだまだサポーターを喜ばせる試合を見ることができそうです。敗れた川崎ですが、石崎監督の話を考えれば、一つのモデルケースとして柏が目指すべきは、着実に成長を遂げてアジアを狙えるまでになったこのクラブでしょう。4点のビハインドを負っても試合終了のホイッスルが鳴るまで走り続けた選手たちを、同様に90分間声援を送り続けた川崎サポーターは、万雷の拍手と最大限のフロンターレコールで迎えました。勿論負けていい試合などあるはずもないのですが、仮に今日がそうだったとしても、ただひたすらに勝利を目指して戦った選手とサポーター。この試合を意味あるモノにするための舞台は、3日後、等々力。日立台で出場することのなかったメンバーがどんなゲームを見せてくれるのか、要注目です。   AD土屋




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