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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年09月01日

J1第24節 浦和×大宮@埼スタ

foot!
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現在首位。得点源ワシントンの長期離脱などどこ吹く風、16戦無敗を継続中の昨シーズン王者浦和レッズ。現在17位。中断期間ギリギリでロバート監督を解任し、チームを最もよく知る佐久間GMを指揮官に据えるも、新体制初勝利が遠い大宮アルディージャ。置かれた状況は対照的な両チームではありますが、今日はダービー、"さいたまダービー"です。最初の15分はお互い無理には前へと出ていかないゆっくりとした展開に。大宮はやり慣れている4ー4ー2に布陣を戻し、最終ラインと中盤の間をコンパクトに保つことで、最大のキーマンとなるポンテのボールタッチを制限させることに成功。浦和の攻撃をある程度封じ込めます。それでも今日のホームチームは16分に山田が放った30m近いブレ球ミドルをキッカケに攻勢を強め、22分には永井のパスから抜け出した田中達也がフリーでシュート。ここは江角がファインセーブを見せ、何とか凌ぎましたが、一瞬でも気を抜くとすぐにゴールを奪ってしまいそうな雰囲気を見せ付けます。しかしその後は再び膠着した時間帯が続き、流れの中からは共にほとんどシュートがないまま、大宮から見れば「前半はプラン通りの0ー0」(大宮・佐久間監督)で終了しました。後半も決定機と呼ぶにはいささか物足りないチャンスをお互いに少しずつ繰り出しあう中、わずかに浦和がペースを握り始めましたが60分、均衡はあまりに意外な形で破られます。この日、大宮の最終ラインで強い存在感を放っていたレアンドロが突如として自陣からドリブルを開始。これに浦和は対応できず、ピッチ中央を50mあまり切り裂くと絶妙のラストパス。これを森田が「夢中で蹴ったら入った」という本人の言葉を疑いたくなるくらい冷静に流し込み、初めて迎えた決定機でなんと大宮が先制点を奪いました。予期せぬ展開を強いられた浦和は長谷部に替えて小野を投入。さらに70分過ぎからは鈴木が最終ラインに入り、闘利王を前線に残して総攻撃に出ます。ハイボールあり、サイドからのクロスあり、ボールを回してのスルーパスありと、あらゆるパターンで必死にゴールをこじ開けようとするその圧力にもはや大宮はクリアするのが精一杯の状況。ラインもかなり下がってしまい、76分には闘利王のシュートが枠内へ。ここはクロスバーに救われ事無きを得ますが、直後にも再び闘利王のヘッドがわずかにゴール右に外れるなど苦しい時間が続きます。ただ今日の大宮が見せた集中力は凄まじく、ラスト20分あまり堪え忍んだ中で決定的なピンチはこの2つのみ。ロスタイム4分間も確実に着実にボールを跳ね返し続け、実に2005年の7月9日以来となるさいたまダービー3勝目を、そして佐久間体制では初となる9試合ぶりの勝ち点3をアウェイの大宮が、スタンド比率でも圧倒的劣勢の中で選手を鼓舞し続けたサポーターにプレゼントする形になりました。確かに負けはしましたが、オジェック監督が「アウトサイダーのチームが普通以上の力を出してきた典型的な試合。サッカーとはこういうもの」と、ポンテが「ずっと負けていなかったのでたまには負けることもある」と、闘利王が「相手を誉めないといけないと思う。切り替えるだけ」と話したように浦和にとって尾を引く程のダメージはなかったように見受けられました。そして大宮にとっては「みんなの自信になる。今日みたいにできれば、どこと戦ってもいい試合ができる」(森田)という手応えを掴んだ、残り10試合に向けて大きな意味を持つゲームになったと思います。   AD土屋




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