いやあ、貴重なアウェイで戦えるこの日本代表のヨーロッパ遠征、我々も慣れない金曜の深夜キックオフということでライブで見られるかどうかに、代表への忠誠心が問われた一戦だったのではないでしょうか。久々ですよね、こんな時間からキックオフされる日本代表戦は。さて、オーストリアに乗り込んでのオーストリア戦、結果は0ー0でPK戦の末に3ー4で敗れるという、3大陸トーナメントとはいえ何とも親善試合とは思えないような不思議なレギュレーションで、引き分けたのに負けてしまいましたねえ。まあ今回の焦点は、オシム体制下では初招集となった松井大輔と、コロンビア戦でのかわいそうな使われ方には目をつぶり、まあその1試合にこそ出ているものの現代表にはまだまだ馴染みの浅い稲本潤一がどういうプレーを見せてくれるかという所だったと思うんです。前者はベンチスタート、後者はスタメン起用となった訳ですが、稲本は埼スタでのトップ下の悪夢を払拭するには十分なパフォーマンスだったのではないでしょうか。やはりあのポジションでは、現時点でも日本代表候補の中では最高クラス。前半終了間際に見せたスルーパスなど攻撃にも積極的に絡んでいましたし、これからが期待できそうな雰囲気はありました。松井は20分余りでできそうな事はしっかりやってくれてましたが、もう少し長い時間見たかったですねえ。ちょっと今日みたいな短時間ではまだまだ評価するには難しいでしょうね。まあ正直ゴールが奪えなかったので大きなことは言えないですけど、もう少しオーストリアにも頑張って欲しかったかなと…　その点、次のスイスはチームとしてもタレント的にも申し分ない相手だと思うので楽しみです。皆さんにはこのオーストリア戦、どのように映ったでしょうか。さて、今夜(正確に言うと明日)は五輪代表最大のヤマ場、アウェイサウジ戦。まだ2試合目ですからいかなる結果が出ても立て直しは十分過ぎる程に可能ですが、カタール戦がすぐに控えていることを考えると、ここはショックの残る負け方さえしなければと思います。ドローなら御の字ですよね。とはいってもついつい勝利を期待してしまうのが我々の欲張りな所。五輪のサウジ戦というと、どうしても前園2ゴールが思い出されますが、あれを超えるようなゲームを是非見せて欲しいものですな。　　 AD土屋