実は今、お台場に通勤しているオフィスワーカーは大変な状況になっています。
時は夏休み。観光地の面目躍如とばかりに大挙して人が押し寄せる毎日。
ほぼ唯一の通勤電車、"ゆりかもめ”はもともと車両が小さい上に人口密度が
異常に高いため、大半の人が汗だくになりながら目的地を目指しているのです。
私はTシャツとかですけど、スーツの人はさぞかしキツイでしょうね。

この“ゆりかもめ”、乗ったことのある人はおわかりかもしれませんが
アレって完全な遊覧電車なんですねえ。本来なら一直線で行けそうなルートを
せっかくの景観ということでグッルグルグッルグル回ってるんです。
正直急いでいる時や、あまりに車内が暑過ぎる時は…

ただ、今日汗まみれになりながら、ふと考えたんです。
ああ、この電車は“魅せる”電車なんだなと。
通勤している人を除けば、みんなが車窓から見える景色に見とれていると。
レインボーブリッジに差し掛かれば、みんなが自然と笑顔になると。
一直線に目的地を目指すこともできるのに、あえて“魅せて”いるんだなと。

そしてこう考えたんです。
コレってフットボールも一緒じゃないかなって。
フットボールの目的地はゴール。ゴールを多く挙げた方が勝つスポーツです。
本来なら一直線にゴールだけを目指せばいいはずなのに
それだけではうまくいかないことも多いし、それをやってしまうと
確実に勝利を奪うことでしかファンには受け入れられにくくなる。
勿論、そういうフットボールも尊重されるべきです。
無骨なスタイルが大好きな人も勿論いるはず。
ただやはり、みんなが自然と笑顔になるのは
“魅せる”フットボールなんだろうなあって、そんなこと考えてたんです。
つまり完全に思考回路をヤラれちゃってた訳です。

そうしたら、まあ毎日汗かいて“ゆりかもめ”に乗って会社行くのも
それはそれで一つのスタイルとして成立してるんだと
うっすら納得できた気がしました。
つまり完全に思考回路をヤラれちゃってた訳です。

まあ、意味がよくわかりませんが
つまりはゆりかもめに乗る人々の目的が色々あるように
フットボールにも色々な楽しみ方があるってことを言いたかったんです。
地域、国、リーグ、カップ戦、選手、監督、コーチ、審判といったものから
ユニフォームやマフラー、フラッグ、ステッカー、ピンバッジ、他にも他にも
フットボールを楽しむ視点には数限りがありません。
それ自体は何だって構わない。それ自体から感じることができたなら
ボールなんてなくても、もうそこにフットボールは存在しているのだと思います。
我々Foot！は、そういうフットボールへと繋がるキーワードを
少しでも多くの人と共有したいという想いから番組作りに取り組んでいます。

ステファン・イシザキ選手のインタビュー中、
我らが倉敷保雄は彼にこう問いかけました。
「フットボールには無限の可能性があると思いませんか？
フットボールがあるから僕たちはこうしてあなたに会いに来た」と。
まあ、ニュアンスが難しかったようでイシザキ君には伝わりませんでしたが
（伝わってたらここでご紹介しないで、明日のVTRで使ってますね☆）
この言葉こそがFoot！という番組を象徴していると、私は思います。
“フットボールが持つ無限の可能性”を信じて
お待たせしました。明日からいよいよ再開いたします。
アレ、前半の文章は完全にいらなかったかな…

AD土屋