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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年08月29日

J1第23節 川崎×名古屋@等々力

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前節は川崎がG大阪相手に4点、名古屋が大宮相手に5点と、共に大量得点で勝利を収めました。とはいえ、両チームともその前の2試合は連敗。果たして本当に復調したのかどうかがこのゲームのポイントですかね。布陣はお互い3ー5ー2、ガッチリ組み合う形で試合は始まりました。立ち上がりから15分くらいはかなり慎重な展開。名古屋は決してDFラインは低くないのですが、全体が前に出てくるようなことはなく「ファーストチョイスは杉本のスペースへ蹴ってくる」(川崎・関塚監督)戦い方を徹底。単調とはいえ、今日は玉田との2トップということで、寺田が「ただ走るだけではなく何回も動き直して来るから捕まえにくい」と話したように川崎DFは結構やりにくかったようで、実際20分には1本のフィードからフリーで抜け出した玉田のシュートがポストを叩くなど、得点機を産み出していました。対する川崎は25分過ぎから、左サイドに入った黒津がマギヌンやジュニーニョと効果的に絡み出し、名古屋を押し込んでいきます。そんな中、先制したのは劣勢だった名古屋。37分、中村が粘って獲得したCK、本田のボールをニアで玉田が綺麗に合わせリードを奪いました。やや押し気味ながら先に失点を許して45分を終えた川崎は、後半に入るとジュニーニョが中盤まで下がって受けてからドリブルしたり散らしたりすることでさらに攻勢を強め、60分までの15分間で9本の惜しいシュートを名古屋ゴールに浴びせます。それでも関塚監督も「(相手の)GKが非常に当たっていた」と認めたように、楢崎の好セーブもあって1点が取れません。この時間帯、確かに名古屋は防戦一方でしたが、DFラインは引き過ぎることなく、ある程度の位置で保たれていたため、何とか水際でとどまっていた印象です。しかし68分、藤田がクイックで蹴ったFKに対して本田が果敢に飛び込むとDFと接触。このプレーを、村上伸次主審は本田の危険なファウルと判断してイエローカードを提示。既に1枚もらっていた本田は退場、さらに執拗に抗議したフェルフォーセン監督も退席処分を命じられてしまいました。一瞬で苦境に立たされた名古屋でしたが、「10人になってもそんなに慌てることはなく」(楢崎)玉田の1トップにシフトチェンジして、しっかり守りを固めます。数的優位の川崎もボールこそ回せるものの、エリア内へはなかなか侵入できず、「あれだけ相手に引かれると厳しい」と寺田も振り返ったように時間だけが経過していきます。もはや敗色濃厚、夏休み最後のホームゲーム、諦めずに一層大きい声援を送り続けた等々力のサポーターが歓喜に沸いたのは89分。エリア少し外にこぼれたボールを名古屋にも所属していた井川が強振、これに反応したジュニーニョが流し込み、土壇場で同点に追い付きます。そしてタイムアップ。川崎が最後の最後で意地を見せ、結果はドローとなりました。名古屋からすれば、確かにラスト1分での同点弾は痛かったものの、ピンチの数と20分くらいを10人で戦ったことを考えれば、「引き分けという結果が妥当な結果」(フェルフォーセン監督/本人の希望で珍しく退席した監督が記者会見に出席しました)と捉えてもよいのではないでしょうか。川崎は相手が少なくなってから、やや慎重に繋ぐ意識が高く、チャレンジするプレーがあまり見られなかったのが惜しまれます。勢いは川崎にありましたから、あそこで畳み掛ける姿勢が見られれば結果は違ったものになっていたかもしれません。「決定的な所を決めきれない。非常に残念な結果」(関塚監督)というのが本音でしょう。最後に、キックオフ前のコイントスを見ていると、名古屋のキャプテンである楢崎はキーパーグローブを外してから、中村憲剛と握手していました。彼の性格が垣間見えた気がしてなんかよかったですねえ。  AD土屋




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