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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年08月19日

J1第21節 大宮×鹿島@熊谷

foot!
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今季J1では初の監督交替を決断。GM職にあった佐久間悟氏が就任して3試合目となる大宮アルディージャ。ここ2試合は1分け1敗と未だ白星はなし。久々の勝ち点3、すなわち新監督初勝利を奪いたい今日のゲームは好調鹿島との一戦です。まず主導権を握ったのはアウェイの鹿島。ダブルボランチの一角に入っている小笠原が積極的に前へと飛び出すなど、パートナーの中後も含めた6枚が織り成すコンビネーションで大宮ゴールに次々襲い掛かります。4ー3ー3でスタートしていた大宮ですが「ワンボランチだった佐伯の所に野沢と本山がいて数的不利になっていた」(佐久間監督)ため、「ゲームプランで2つ用意していた」(同)4ー4ー2へシフトチェンジ。しかしそれでも流れは変わらず鹿島が攻め続けましたが、25分に小笠原がデニス・マルケスへのファウルを取られてPK。そのままデニス・マルケスが来日初ゴールをキッチリ沈め、意外や意外、大宮が先手を取りました。さて、まさかの失点を喫した鹿島でしたが怯むことなく攻勢を強め、32分には野沢のクロスをマルキーニョスが合わせ、すぐに同点に追い付きます。その後も何度かチャンスを作り、同点とはいえ前半は圧倒的な鹿島ペースで終了しました。後半に入っても一向に流れは変わらず、もはや鹿島の逆転ゴールは時間の問題かという雰囲気でしたが、57分に小笠原がイエローカード。既にPKの時点で1枚もらっていたため、これで退場に。攻勢の鹿島は10人での戦いを余儀なくされます。しかしオリヴェイラ監督はFWを削らずに中盤は3枚のままというアグレッシブな采配。「予想以上にリスクを冒して攻めてきた」と敵将も驚く強気な姿勢で、数的不利を感じさせず前へ前へとボールを運んでいきます。76分には柳沢をダニーロ、79分には本山を増田、84分にはマルキーニョスを田代と、全て攻撃的なカードを切り、何が何でも勝ち点3をという執念を露にすると、ロスタイムも2分を過ぎたラストチャンス。内田が丁寧に上げたクロスに増田が飛び込み劇的なゴール。3日後にアジア最終予選を控えるUー22代表から外された男の意地の一発で、10人の鹿島が底力を見せ付ける逆転勝利を収めました。大宮からすれば、数的優位にもかかわらず試合を支配され続けた上、勝ち点3どころか1すら奪えなかったダメージは大きいでしょう。ペドロ・ジュ二オール、桜井とFWを投入し、明らかに勝ちを狙いに行っていましたが、決定機すら作れずに最後の最後で痛過ぎる失点。悔やみきれないゲームになってしまいましたね。一方の勝った鹿島、終始"攻める"姿勢を貫き続けた潔さは感動的ですらありました。「アグレッシブに、攻撃的にやったご褒美」(オリヴェイラ監督)が最後に待っていたのは、必然だったと思います。終了のホイッスルが鳴ると、監督、コーチ、スタッフに交替選手、出番のなかったベンチ入りメンバー全員が輪になって飛び跳ね、歓喜を共有するシーンも。持ち前の勝負強さが甦り、一体感に溢れた常勝軍団が、いよいよ10冠をまだまだ微かではあるものの視野に捉え始めたといっても過言ではないように私の目には映りました。  AD土屋




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