こんなことが日本サッカー史上あったでしょうか。
フル代表、そしてU-22代表、さらにU-17代表が同じ日、ほぼ同じ時間に
それぞれの目標を懸けて戦うなんて。代表戦が縦積みで見られるなんて。
弊社は、最近ようやくちょっといいTVを導入してくれたので
最初はフル代表、20時からはフル代表＆U-17の2画面、
そして20時半からはU-17とU-22の2画面で試合を追ってました。
いやあ、実に贅沢。夏休みも終わりが見えてきた頃に絶好のお中元でしたね。
以下、簡単に各世代のゲームの感想を。
（フル代表）
まず試合前にカメルーンのメンバーを見てビックリ。
カメニとジェレミ以外はほとんどベストメンバーじゃないですか。
エトオもいるし、ソングもいるし、Foot！でもご紹介した“殺し屋”マクーンまで。
コンディション面云々を論じる前に、このメンツで来てくれた事に感謝しなくては。
さて、日本。どんな布陣を敷くのかなあと思いましたが、
大久保、田中、前田をスタメンに組み込んだ3トップ気味で来ましたね。
DFラインも阿部をボランチに上げて、闘莉王と中澤がセンターの4バック。
よほどの事がない限り、今後も後ろの4枚はこのメンバーで行きそうな感じがします。
試合自体は、中盤より前がほとんど試合で組むのが初めて
（アテネ五輪の頃には多少あったにせよ）のメンバーだったにしては、
何回かチャンスを作っていたので決して悪くなかったのではないでしょうか。
後半以降にちょっとカメルーンが本気モードで攻勢を強めてからは
かなり押し込まれる時間帯が続きましたが、それでも無失点で切り抜けたことは
大きな収穫と言っちゃっていいでしょう。まあ守備陣はほとんど交替してないですからね。
あとは山瀬。Jでの好調ぶりをそのままこの試合に持ち込んでのファインゴール。
現時点でのパフォーマンスなら、代表の攻撃的な選手の中では一番でしょう。
これでオーストリア遠征のメンバーも楽しみになってきました。
（U-22）
あんまり言うことないんじゃないでしょうか。
相手がおそらくグループ内で最も力が落ちると思われるベトナムで
ホームの国立競技場で開始時間を普段より1時間くらい遅らせて
観客動員の確保にも余念のなかった、このゲーム。
大事な大事な初戦で勝ち点3を獲得したこと。これで十分ですかね。
次はどこが相手で、どこでやるんでしたっけ。
えっ、アウェイでサウジアラビアと？
これは大変なことになりそうな予感がしてきましたよ。
（U-17）
よくやっていましたよね、日本の若武者たちは。
決して日本のパフォーマンスが悪かったから負けた訳ではないと思います。
もうナイジェリア、レベルが違い過ぎるでしょう。異次元ですよ。
特に2番のドラム缶みたいなFW、彼は何なんですか。ホントに17歳以下ですか。
それこそ衝撃度で言ったら、2005年ワールドユースのクインシークラス。
優勝候補の前評判は伊達じゃなかったということでしょう。
ただ、日本も素晴らしいサイドチェンジからのダイナミックな崩しで
掴んだ決定機もありましたし、柿谷も可能性は感じさせてくれました。
DF陣だって30本近いシュートを浴びながら、よく3失点に抑えましたよ。
もうこのゲームのことはとっとと忘れて、次のフランス戦に全てをぶつけて欲しい所。
グループリーグ突破の可能性はまだまだ十分過ぎるほど残ってますからね。
それにしてもナイジェリア、末恐ろしい集団ですな…
写真は日本の渚百選より、島根・稲佐の浜。特に意味ありません。

AD土屋