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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年06月30日

J1第18節 鹿島×FC東京@カシマ

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21分、「崩されたというより放り込まれた」(FC東京・原監督)ボールがDFラインの裏へ。対応したのは、そこまで再三鋭いパスカットを見せていた今野。しかし判断ミスからマルキーニョスにボールを奪われ決定的なピンチに。これは土肥がファインセーブで凌ぎますが、こぼれを拾った野沢は再びマルキーニョスへ。2度目は冷静にゴール左スミへと流し込み、鹿島が先制点を奪いました。どちらもカウンター気味の攻撃が多く、ペースを握り合う時間でのアドバンテージ。その後の10分近くも、鹿島の流動的に動く中盤を捕まえ切れず、27分野沢、30分中後と続けて決定機を作られるなどFC東京は防戦一方の展開を強いられます。ここで「景色を変えてみた」と、原監督は右の鈴木と左のリチェーリをチェンジ。すると徐々にボールがキープできるようになり、前半の残り時間で大きな効果を得るまでは至らなかったものの、少し持ち直した状態で45分終了のホイッスルが。そして次のホイッスルが鳴ると、そこからは東京が前半とはまったく違う顔を見せることになります。46分、徳永のクロスに合わせた福西のシュートは右ポスト直撃。47分、梶山のCKから最後はルーカスがボレーを沈めてまずは同点。56分、福西のスルーパスに反応したリチェーリのシュートは曽ケ端がファインセーブ。しかし直後に蹴られた梶山のCK、こぼれを鈴木が左足一閃。「今の彼の一振りはチームにとって非常に貴重」と原監督も絶賛する一撃で、一気に東京が逆転に成功しました。「セットプレーは注意と集中が問われる。今日に限ってはそれが欠けてしまった」と鹿島のオリヴェイラ監督が振り返った2本のセットプレー。さらに、単純なパスミスを連発し、自らリズムとバランスを崩してしまったこの15分間が鹿島にとっては非常に悔やまれる時間帯になりました。ただ、これだけでは終わらないのが今の鹿島と今のFC東京。前者は興梠、増田、佐々木を次々と送り込み、3ー4ー3気味で攻勢に。特に佐々木はボールを持つと積極的に仕掛け、東京に圧力をかけ続けます。たまらず東京は83分、福西に替えて茂庭を最終ラインに組み込む5バックで逃げ切り態勢へ。迎えた87分、その茂庭がエリア内で相手選手を引っ張ると、吉田主審が指し示したのはペナルティスポット。守備固めの采配が、結果論ではありますが完全に裏目に出てしまいます。キッカーは野沢。頼れるエースの今季初ゴールで同点、そして逆転… しかし右足から放たれたボールは1秒後、乾いた音を残して再びピッチ内へ。まさかのPK失敗で、東京が辛くも勝ち点3をもぎ取る結果となりました。鹿島は総じて試合を支配していたと思います。前述したように、後半開始から15分間に迎えてしまった魔の時間帯が惜しまれます。東京は正直ツイてましたね。でも最近はそんなツキからも見放される光景がよく見られていたので、たまには運が向いてくれてもいいのかもしれません。なお試合後、FC東京の村林専務からワンチョペの退団が発表されました。久々にJリーグに現れた期待の大物でしたが、ここまでの結果、そして何よりチームに与える影響を考えると、この時期での判断は正しかったのではないでしょうか。  AD土屋




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