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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年06月02日

関東高校サッカー大会 真岡×前橋@駒沢第2

foot!
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今年に入って、現場とTV合わせて300試合くらいサッカー見てるんですが、間違いなくベスト3に入る試合を見ちゃいました。会場は駒沢第2、大会は関東高校サッカー大会。目撃者が500人くらいだったのが惜しいくらいのスペクタクルさ。なのであまりに色々な要素が詰まった試合をここでご紹介します。対戦カードは、もはや全国の常連、昨年インターハイ全国ベスト4の栃木・真岡高校と、関東大会は15年ぶり、群馬屈指の進学校・前橋高校。システムは共に中盤を前目のワイドにダブルボランチのボックスで構成した4ー4ー2。なお試合時間は35分ハーフです。昨年の主力が数人残る真岡有利を予想していましたが11分、奈良昌紀(2年)のフィードを斜めに入ってきた小野将樹(3年)がシュート、GKが弾いたこぼれを福田隼也(3年)が押し込み、前橋が先制しました。出鼻を挫かれた真岡は、やや引き気味にポジションを取るツートップの一角・増渕悠大(3年)を起点にリズムをつかみ始め、左右からのクロスで揺さぶりをかけます。するとややクロス対応に難があった前橋DF陣を尻目に24分、2分前に投入された高橋諒(1年)の右クロスを増渕が落ち着いてワントラップボレー。スコアはタイに戻りました。さらに後半も勢いそのまま、開始から1分も立たないうちに真岡がPKを獲得。諸隈巧基(3年)がGKの逆を突き、逆転に成功します。リードを奪われ、攻勢に出たい前橋でしたが、真岡のFWが高い位置で巧みにボールを受けるため、全体のラインも下がり、カウンターも人数をかけられません。おまけに64分には退場者まで出てしまい、数的不利に。さすがに下級生の応援団も沈みがちでした。そんな敗色濃厚の68分、福田の鋭い突破から得たFK。中央20m、キッカーは中井祐介(3年)。気持ちを込めて蹴られたボールはクロスバーに直撃しますが、途中出場の都丸大輔(3年)が頭で押し込み執念の同点ゴール。試合は延長にもつれ込みました。延長20分間はひたすら真岡が攻め前橋が守る展開。が、何度も訪れた決定機をモノにできず、とうとう勝敗はPK戦へ。ここでもドラマは続きます。1ー0のリードで迎えた前橋の2人目はGKに止められたものの、副審のアピールで蹴り直しに。それもストップされましたが、またもや蹴り直しの判定。すると監督は2本外したキッカーを別の選手と交替させます。代わりに出てきた選手はゴールに蹴り込み、これは認定。真岡は2人目も失敗し、前橋3人目が確実に沈め、3ー0となりました。ようやく3人目が決めた真岡、絶体絶命は続きますが、前橋は4、5人目と相次いで外し、真岡は2人とも決めたことでサドンデスに突入します。6人目は双方成功しましたが、前橋7人目はGKが"正当"にセーブ。直後のキックを見事に蹴り込んだ真岡が激戦を制しました。前橋は、後半一方的に攻め込まれ、ラインも下がった中で最後まで運動量が落ちず、粘り強い戦いを見せてくれました。前橋育英、前橋商業の壁は厚いでしょうが、是非インターハイ予選も頑張ってほしいと思います。ちなみに前橋高校の監督は、私の高校時代の同級生なんです。応援がてら顔出したのにトンデモナイものを見せてもらいました。名勝負というのはどこに転がってるかわかりませんねえ。   AD土屋




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