2週続けて草津のホームゲームに登場してみました。ただ先週と大きく違う所が一つ。実は今日の開催スタジアム、長野・松本のアルウィンだったんです。アルウィンという名前は「アルプス」と「ウィング(翼)」「ウィンド(風)」を掛け合わせた造語。松本市内の松本平広域公園内に造られた、現在は北信越リーグ1部に所属する松本山雅FCがホームスタジアムとして使用している2万人収容規模の球技専用スタジアムです。なお、試合開催時には松本駅からシャトルバスが運行していて、30分弱で到着します。ちなみに徒歩での最寄りは村井駅ですが、1時間はかかるらしいのである程度の覚悟が必要ですね。さて前置きが長くなりましたが、肝心の試合を。さすがに山の中だけあって天気も変わりやすく、キックオフ直前には突然強風が吹き荒れ、雨まで降りだしたためにピッチはスリッピーに。そんな中、先にリズムを手にしたのは、「前半は狙い通りのサッカーができた」と植木監督が振り返った草津。8分には鳥居塚のCKから尾本のヘディング、22分には高田のクロスに秋葉が飛び込み、その2分後には高田が中央で3人を交わしてのシュートと、再三ゴールを予感させますが、ボールはラインを越えません。対する京都は「相手のカウンターが怖くてサイドバックが出られなかった」(美濃部監督)ことで、サイドでの主導権を握られ、やや劣勢を強いられましたが、パウリーニョ、徳重、倉貫ら個人での局面打開によるナイフは切れ味十分。ゴールこそなかったものの、見所の多い45分でした。続く後半も一進一退の攻防が続きますが、少しずつ京都が攻勢に。46分にはGKが飛び出したCKのこぼれを倉貫が詰めますが、これは尾本が体でブロック。60分、67分と共にアンドレが狙ったミドルは本田が好セーブ。ジワジワと均衡は崩れつつありました。ただ72分には突如として櫻田が放った30mミドルがクロスバーを直撃。これには松本に現れた湯もみ娘も大興奮。草津も勝ち点3を貪欲に狙い続けます。しかし79分、植木監督が「話にならん」、秋葉が「フットボールの一番いい所。バスケットじゃないんだから」と憤慨した、試合を大きく左右する"事件"が起こりました。アンドレに対してタイトに競り合ったチカに、繰り返しの反則というジャッジで池田直寛主審はイエローカードを提示。52分にもカードをもらっていたために、10分を残して退場処分となったのです。まあ、かなり不運なジャッジでしたが、これで草津は勝ち点1を現実的に確保しに行かざるを得なくなり、防戦一方に。FWを下げ、4ー4ー1にシフトして何とか水際で押し戻してはいたのですが、オーロラビジョンの時計表示が消えるか消えないかという時間で決壊します。パウリーニョのCKをアンドレがつないで、仕上げは徳重。劇的な決勝ゴールで京都が連勝を飾りました。最後の最後で勝ち点を逃した草津は、植木監督が会見で「選手たちはいいサッカーをしようとしてくれているので、問題はないと思う」と語ったように、よくボールが回るサッカーを展開していると思います。あとは、やはりフィニッシュへの形と、そのフィニッシュの精度、ここにもう少し上澄みが欲しい所でしょう。しかしアルウィンいいっすよ。初めて行きましたけど、球技専用だけあってスタンドからピッチは相当近いです。つまり相当見やすいんです。雰囲気はユアスタみたいな感じですかね。かなりオススメスタジアムですね。来月3日には、キリンカップのモンテネグロ対コロンビアが13時15分キックオフで開催されます。松本自体も観光スポットが点在しているので、小旅行には最適ですよ☆　　AD土屋