ゴールデンウィーク3番勝負の今日は2戦目。人でごった返すお台場を一時脱出して向かった先は、柏レイソルにとって今季初のホーム開催となる柏の葉です。相手は前節大敗を喫した新潟ですが、柏ホームでのJ1過去2戦は共に柏の葉で1敗1分とあまり相性がよくないのに加えてアルセウが出場停止、フランサが負傷欠場と苦戦が予想されます。しかし序盤から攻め込んだのはホームチーム。ワントップの李にしっかりボールが収まり、永井とマルシオ・アラウージョのダブルボランチから左右に展開することで、「立ち上がりは防戦一方だった」と新潟・鈴木監督も認めたように完全に主導権を握ります。しかし、「チャンスはあったが決めきれない」(柏・石崎監督)まま時間が経過していくと、徐々にカウンターや本間と寺川が見せる3列目からの飛び出しなどで新潟も柏ゴールを脅かし、帳尻としては五分に近い形で前半は終わりました。後半は新潟が「ボールがよく動くようになった」(鈴木監督)こと、柏は「李と谷澤、前でタメができなかった」(石崎監督)ことで逆に柏が押し込まれます。特に細かいタッチのパス回しに柏のプレスがかからず、セカンドボールもことごとく新潟に拾われ、苦しい展開に。69分にはやや軽率な飛び出しでクリアできなかった南がいないゴールに、それこそワンプレーごとに柏サポーターからブーイングを浴びていた矢野がシュートを放つもバーのはるか上。74分にはマルシオ・リシャルデスが見せた鋭いミドルが左ポスト直撃と、決定機をつかむもののやはり新潟もあと少しでゴールは割れないまま、時間が経過していきます。最後の10分は、3ー5ー2へシフトした柏が途中出場の佐藤由紀彦が放つプレースキックから何度かチャンスを迎えますが、ゴールには至らず、0ー0のスコアレスドローとなりました。結果的にゴールは生まれませんでしたが、共にアグレッシブに攻撃の意欲を見せたので、面白いゲームだったと思います。柏は衝撃の開幕戦から、中盤より前の6人は菅沼以外(アラウージョは開幕戦トップ下だったので)そっくり入れ替わってますが、チームコンセプトがハッキリしているので大崩れすることはなさそうですね。一方の新潟は、やはりエジミウソンの存在感は大きいのですが、こちらも坂本に象徴されるようにハードワークを全員がやり通そうとし続けるので、走り負けることは少なそうな印象です。両チームとも、今後のJリーグを面白くしていく存在なのは間違いなさそうですよ。写真は、柏の葉に突如出現した巨大バッタ。　　AD土屋