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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年05月27日

J1第13節 川崎×大宮@等々力

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川崎と大宮は共に2005年のJ1昇格クラブ。個人的にも両クラブがそれぞれ昇格を決めた試合に、幸運にも立ち合っていたので気になる対戦です。試合前の段階でまず考慮すべきポイントは、川崎の関塚監督が前節の退席処分でベンチ入り停止。さらにジュニーニョが出場停止という点です。そんな中、注目された布陣は変則4バック気味を採用。我那覇の1トップにマギヌンと大橋が2シャドーで黒津が左に張り出します。ダブルボランチは中村と落合。後ろは森がやや高めのSBで、寺田と箕輪が中央、伊藤はほぼ左SB。さらに言うと、攻撃時は森を押し上げて残りの3人が少しずつ右にスライドする形になっていたので、変則4バック気味と表現しました。対する大宮は4ー1ー4ー1でしっかりリトリートしていましたが、序盤はうまくワイドへと展開でき、よくボールが回っていました。前半途中からは川崎がポゼッションを高めるものの、選手間の距離が近く、細かいプレーが増えるとともに細かいミスも頻発。さらに黒津のポジショニングが曖昧で、左を有効に使えず、珍しく低調なまま45分を費やしてしまいます。例えば第3節の横浜FC戦も似たようなリトリート形の対戦相手でしたが、あの時はジュニーニョという仕掛ける矢がいて、ラインが下がったら大橋や中村がミドルを放つという好循環ができていました。が、今日の前目の3枚は独力突破タイプではないので、その仕掛けの少なさが攻撃の停滞に繋がった印象です。ただそこは川崎、後半になると黒津をしっかり使った左サイドからの崩しが増え、攻撃に連動性が甦り、大宮ゴールに襲い掛かります。すると64分にはマギヌンがギャップを作るドリブルからスルーパス、ギャップに侵入した大橋が冷静にゴールへと流し込み、苦しみながらも川崎が先制しました。大宮は終盤後ろの枚数を削って2枚のハイタワーを投入し、パワープレーへ移行した意図は見えましたが、徹底してロングボールを入れるわけでもなく川崎山脈を切り崩すのは難しいように見えてたんです。しかしロスタイム、1つだけあった点差はなくなります。大宮のロングボールは伊藤の背中に偶然ヒット。こぼれ球に反応したのは途中出場の橋本。これが右サイドだったことも幸いしました。レフティーが送り込んだインスイングのクロス、「八ッシーと目があったんでニアに飛び込んだ」若林と、「(試合を通じて)唯一いいボールが入ってきた」と感じた寺田のわずかな反応の違いで、前者のJリーグ初ゴールがネットに吸い込まれ、土壇場で両チームの勝ち点は1ずつとなりました。川崎は緊急事態の一戦を「確実に勝ち点1を積み重ねたと考えたい」(川崎・高畠コーチ)いう結果で切り抜けたわけですが、大宮の決定機が失点したシーンくらいだったことを考えるともったいない勝ち点2のロストですね。かなりアンラッキーな失点でしたが、やはり1点しか取れなかったのが結果的には響いてしまいました。大宮からすれば、ロバート監督が「1対1という結果はよかったんじゃないかなと思う」と語った言葉通り間違いなく価値あるドローでしょう。現実的な戦い方ですが、残留を目標に戦うにはこのやり方がベストでしょう。願わくばワントップに残り20試合強で10点獲れるストライカーを補強できればって感じでしょうかね。大〇様かなあ☆   AD土屋




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