最初からアレですが、残念ながらほとんど見所がなかったと言っても言い過ぎではないような試合だったと思います。全体の流れは前半は名古屋が圧倒的に攻め、後半はFC東京が圧倒的に攻め、といったもの。決定機の数もほとんど一緒でしたが、名古屋はそのうち1本を決めることができたというゲーム。フェルフォーセン監督が「多少運があったと思う」と試合を振り返ったのも納得です。彼がヨンセンのゴールシーン以外に東京に運がなかった、つまり名古屋に運があったと思ったであろうシーンは2つ。1つは、9分にルーカスが放った30m近いミドルがクロスバーを直撃したシーン。もう1つは後半ロスタイムに赤嶺がペナルティエリア内で楢崎に倒されましたが、ホイッスルが鳴らなかったシーンでしょう。特に後者はPKでもおかしくないように、私には見えました。時間帯を考えてもかなり重要な判定だっただけに、終了直後に東京ゴール裏から巻き起こった「くそレフェリー」コールもわからんではないかなあと。ただ両者共に攻勢の時間もシュートが少なくアグレッシブではなかったですね。原監督が会見で話した「0点じゃやっぱり勝てない」という当たり前のように聞こえる一言が、すごく深い意味を込めているように感じられました。ちなみに試合後の監督会見は、まず監督が試合の総括を話して、その後で記者からの質問を受けるんです。今日も当然そのスタイルで行われたんですけど、何とどちらの監督にも記者からの質問がなかったんですねえ。ちょっとこんなのは記憶にありません。この試合を強烈に象徴する出来事でした。味スタで観戦した方、TVで御覧になっていた方、是非このゲームの感想をお聞かせ下さい。皆さんがこのゲームをどう捉えたか非常に気になります。　　AD土屋