ラモス、都並の両監督を筆頭に両ベンチを見ると、さながら読売同窓会ともとれる一戦。しかし今季の昇格を争うと見られる2チームの対戦にしては、やや寂しい内容となりました。C大阪は4ー3ー2ー1でスタート。4バックは全員CBタイプの選手で、その前にはトリプルボランチ。「後半の最後に向けて攻めたかった」と都並監督も認めた通り、前半はかなり守備意識の高い戦い方を選択。対する東京Vも中盤ではボールを回すものの引いて守る相手ディフェンスを崩せず、45分間で流れの中から放ったシュートは1本と、非常に動きの少ないままで前半は終わりました。後半も膠着状態は続きますが、68分、前半からイエローカードを連発していた扇谷主審がセットプレーのポジション取りの場面でC大阪の藤本に2枚目のイエローを出して退場に。それでも守備面に限って言えばよく戦っていたC大阪でしたが、79分に痛恨のPK献上。フッキに決められ、終盤で痛いリードを奪われました。都並監督は攻撃的な3枚のカードを切り、同点を狙いますが、86分にはハーフカウンター気味だったフッキのドリブルに3枚が引き付けられた所であっさりクロス。それを船越にフリーで押し込まれ万事休す。1年でのJ1復帰が義務付けられているクラブにとっては、かなり厳しい開幕3連敗となりました。東京Vも、相手の徹底した守備に手を焼きましたが、最後にはしっかりこじ開けてしまう辺りに今季の力を感じます。やはりJ2では要注目のチームですね。　　AD土屋