常に群雄割拠の様相を呈している千葉県高校サッカー界。先月行われた全国選手権でも9年ぶり出場の八千代がベスト4に入ったのは記憶に新しいと思います。しかし、その八千代も新チームの始動の遅れからか新人戦は0ー4で敗退。そこで今日はその試合に4ー0で勝った方の習志野を見に秋津へ行きました。ちなみにこれは練習試合ではなく立派な公式戦。プリンスリーグ千葉県代表決定トーナメントの1回戦にあたります。習志野も玉田圭司を擁して選手権に出てから早9年。そろそろ古豪復活といきたいところでしょう。基本システムは4ー4ー2のようですが、185センチくらいある左SBがあまり上がらないのでCB2枚との3バック気味に見える時間帯もありました。戦い方は、監督からも指示が飛んでましたがツータッチ以内でしっかり繋ぐのがベース。全体的に小柄ですが運動量もあり、確かにボールはよく回っていました。ただ、バイタルエリアでもやや繋ぎにこだわり過ぎるきらいがあり、シュートまで持ち込めないシーンが頻発。決定機はドリブル突破から生まれてましたね。実際、先制点も再三ドリブルで仕掛けていたツートップの1人がエリア内に侵入して倒されたPKでしたし。まあ、中盤より前の6人はかなり技術あります。ハマればなかなか破壊力のある攻撃が見られそうな印象でしたよ。あとはCBのキャプテン。正確なミドルレンジのフィード、落ち着いたラインコントロール、そして当たりの強さ、競り合いでの嵩さ、いい選手です。ほぼ危なげなく、2ー0で勝った習志野。次の試合は11日＠柏の葉、これまた強豪、渋谷幕張との準決勝。つまり3回勝ってようやくプリンスへと辿り着ける茨の道。高校生にはオフなどありませんからねえ。　　　AD土屋