本日2回目のダービーレポートはマドリーと同じく首都決戦の東京ダービー。入場無料のバリューマッチは実に18000もの観衆を集めて、お馴染み味の素スタジアムで行われました。やはりこの時期、気になるのは新戦力ということで、今日はそこにフォーカスを当てての観戦です。まずはFC東京から。スタメン起用された吉本と森村、ルーキー2人は共に上々の出来と言えるでしょう。吉本は声もよく出ていたし高さもアピールできてたと思います。森村も、ワントップ下という難しいタスクを無難にこなしつつ、時折効果的なスルーパスを繰り出してましたよ。しかし何と言ってもやっぱり福西。既にFC東京の中盤を完全に仕切っています。ボールも収まるし、ボールを奪える。ディエゴを弾き飛ばしながら惜しいミドルを放ったりと、攻守に圧倒的な存在感を見せ付けました。残り15分で投入されたエバウドも、短い時間でゴールに強烈FKと見せ場を作ってましたね。懸念はワンチョペ。動きも重く、プレーも軽いですし、フィフティフィフティで決定機になりそうな3度のシーンでは、3度とも競り負けてシュートすら打てず。原監督も「あのプレーでOKという人はいない。」と厳しい評価。平山のコンディション次第ではありますが、現状では開幕スタメンもかなり危うい状況でしょう。一方の東京Vは、やはりフッキ、ディエゴが発揮する個の力は脅威。力強いドリブル突破や、細かいテクニックを随所に披露してました。名波は福西同様、チームの中盤を掌握。ボールを散らしていましたが、やや位置取りが低く、攻撃に直結するようなプレーは少なかったです。逆に左SBに入った服部は積極的なオーバーラップで左サイドに基点を作っていました。土屋は相変わらず堅固なディフェンス。途中出場では佐藤悠介が攻撃へと積極的に絡む好パフォーマンス、ルーキー福田は数本のクロスからチャンスを生み出し、開幕スタメンへきっちりアピールしてました。吉原、船越は出場時間が短く、評価は難しいですね。肝心の試合は、43分に福西のクリアが大野の出した足に当たってそのまま入るという事故と、79分に鈴木規郎のCKのこぼれをエバウドが押し込むゴールで1ー1のドロー。まあ練習試合って感じのゲームでしたねえ。さあ、とうとうJリーグ開幕は来週です！　　AD土屋