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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年01月08日

高校選手権決勝 盛岡商×作陽@国立

foot!
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一昨日の雨が嘘のように晴れ上がった、1月8日、成人の日、国立競技場。来年で定年を迎える59歳、齋藤監督率いる東北の雄は盛岡商。そして幾多の好采配でこの舞台へとチームを導いた40歳、野村監督率いる岡山の名門は作陽。どちらが勝っても初の栄冠。新たな歴史の息吹を確かに感じさせる決勝戦は、14時5分にキックオフされました。先にペースを握ったのは盛岡商。開始1分、平龍介(3年)がオープニングシュートを放つと、5分に準決勝出場停止明けの東舘勇貴(3年)が約25mのFKを枠に飛ばします。9分には作陽DFラインの緩慢なミスを突き、成田大樹(3年)が決定的なシュート。しかしGKが懸命にセーブ、ゴールを死守します。前半の作陽は自陣でボールを失うことが多く、そこから決定的なピンチを数多く迎えていました。決勝の緊張からかボールが足に付いてなかったのもあるとは思いますが、ワントップにはCBのどちらかが、両ワイドには両SBが、そしてトップ下にボランチがキッチリマークに付き、出し所を消していた盛岡商のディフェンスにもその要因があるように思いました。それでも作陽は、20分過ぎから持ち前の繋ぐスタイルを取り戻し、25分には濱中優俊(3年)、27分にはこの日積極的にオーバーラップを繰り返した右SBの桑元剛(3年)、そして38分にはフリーで櫻内渚(2年)がヘッドと、ゴールこそ奪えなかったものの多くのチャンスを創出。やや作陽が流れを引き寄せた格好で、最初の45分は終了しました。後半、作陽はいよいよ村井匠(3年)を投入。すると攻勢に拍車がかかります。54分には、そのエースから浮き球のスルーパスを受けた小室俊之(3年)が抜け出すもゴール左へ。そして2分後、横パスを受けた村井が華麗なターンから短い振り足で強烈なシュート。クロスバーへと当たった跳ね返りに詰めたのは桑元。見事な先制ゴールで作陽が頂点への歩を一つ進めます。リードを許した盛岡商は、64分に得たPKを林勇介(2年)が失敗。ツキにも見放され、一瞬敗北ムードが漂いかけますが、ここから驚異の粘りを発揮することになります。71分、この1分前にピッチへ送り出されたばかりの大山徹(3年)が左サイドから短いクロス。一度はシュートミスしながら諦めずにゴールへボールを押し込んだのは、PKを失敗した林。汚名返上の一撃で試合は同点に。そして、準決勝の八千代戦後半がそうだったように、落ちない運動量を武器に盛岡商がジリジリと押し込み出して迎えた85分。再三鋭い突破を見せていた成田が左サイドを疾走。完璧な突破から送られたクロスに東舘は絶妙のスルー。確信を持って走り込んだ千葉真太朗(3年)が丁寧に流し込み、残り5分で盛岡商が逆転に成功しました。追い詰められた作陽ですが、もうゴールを脅かすだけの余力は残っておらず、タイムアップ。盛岡商が学校、そして岩手県勢初の全国制覇を成し遂げました。作陽も、序盤こそバタバタしたものの大会を通じて見せた安易に蹴らない繋ぐスタイルは今日もしっかり見せてくれました。しかし相手の厳しいプレスを浴びて、後半足が止まってしまったのが崩壊へのキーになったかなと。盛岡商は後半ロスタイムにもサイドバックが最前線にまで出てきてましたから。今日はその最後まで走り切れるかどうかの差が勝敗を分けたのだと思います。後半から一緒に観戦した亘さんは、地元津山に居を置く作陽の敗戦に残念そうでしたし、岡山から出てきた知り合いに試合後は会いにくいなあとこぼしておりました。  AD土屋




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