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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年01月05日

高校選手権準々決勝 八千代×丸岡@三ツ沢

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三ツ沢第2試合は、3回戦で前年王者野洲に圧勝した千葉・八千代と、3戦連続PK勝利と相変わらずのPK巧者ぶりを発揮している福井・丸岡のゲームです。話題の丸岡は、FWの笹野泰樹(3年)を一列下げ、中村祐真(2年)をスタメンに抜擢。するとまず、試合はこの2人によって動かされます。6分、笹野の決定的なスルーパス。中村がフリーで放ったシュートは左に外れますが、これがアグレッシブな撃ち合いを告げる合図になりました。八千代はケガを押してスタメン出場の山崎亮平(3年)が7分、9分とキレのある動きで丸岡ゴールを脅かします。しかし10分には、丸岡のチャンス。またもや笹野がスルーパスを送り、徳丸敬紘(3年)がGKと1対1を迎えますが、冷静に放ったシュートは左ポストに阻まれ先制点を奪えません。続いて19分は八千代、今大会注目の米倉恒貴(3年)がエリアやや外から、3人が前を塞ぐにも関わらず強引にシュート。GK嶋崎雅一(3年)がわずかに触り、ボールは右ポストへ。お互い全く譲りません。しかし、前半も半ばからは徐々に八千代ペースに。そして34分、丸岡DFラインが一瞬もたついた所を見逃さなかった山崎がボールを奪い、右足一閃。ニアサイドをぶち抜き、八千代が先制。丸岡は今大会初失点となりました。ここまで、丸岡は八千代DF陣の混乱もあって、カウンターから決定機を掴んでおきながら決められなかったのが痛かったですね。八千代はパスを回す意識こそ高いものの、フィニッシュでは米倉、山崎といった絶対的な個の力で打開するので、その差が出た前半だったと思います。後半は一転して、ポゼッションもペースも丸岡のゲームに。スピードを生かしたスペースへの飛び出し、高さを生かしたポストプレーとかなり力のある万能FW棗佑喜(3年)を基点にゴールを狙いますが、やや攻撃が中央に偏り、シュートを打つまでには至りません。66分には、徳丸のFKにDF梅井大輝(2年)が頭で合わせますが、ボールを枠内に飛ばせません。梅井は190cmのレフティなんです。それだけでもちょっと面白いのに、ゴール付近以外のFKはこの梅井が蹴るんですねえ。190cmのレフティFKキッカー、結構面白い光景でした。さて、中盤では劣勢を強いられていた八千代でしたが73分、再び個の力を見せ付けます。米倉が放った際どいFK。嶋崎もよく反応しましたが、こぼれ球に詰めたのはまたも山崎。手負いの頼れるエースがキッチリ仕事を果たし、ついにリードは2点に。試合は決まったかのように見えました。しかし、ここから丸岡が意地を見せます。77分、ゴールほぼ中央20m付近で得た徳丸のFKは鋭い弾道を描いてクロスバー直撃。2分後、徳丸から受けたボールを笹野が左足アウトでGKのニアサイドを破り、チーム今大会初得点を挙げ1点差に。スタジアムはにわかにざわめき出します。そして、ロスタイムも2分を過ぎた丸岡のラストチャンス。嶋崎が蹴ったボール、こぼれた所には徳丸。ボレーでジャストミートしたボールは枠内に飛びましたが、GKの正面。八千代が辛くも逃げ切りました。八千代の鍛えられた組織、突出した個は言うに及びませんが、丸岡も無失点に抑えてきた粘りある守備を披露、そしてどうしてここまで無得点だったのかと首を傾げたくなるほどの鋭い攻撃を見せてくれました。お互い最後まで攻め合う好ゲームでした。  AD土屋




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