スピードとテクニックを備えたチーム同士の東西セクシー対決（僕がそう呼んでるだけです）。3回戦屈指の好カードに地元八千代ということもあり、お客さんの入りはかなり早かったです。試合が始まる頃にはスタジアムはぎっちり。注目は野洲乾と八千代米倉の10番対決。試合は序盤に動きました。前半9分、前の試合はケガでベンチスタートだった11番山崎のパスを受けた10番米倉が見事なシュートを決め八千代が先制。さすがJ内定の二人、しっかり活躍します。得点を決めた10番米倉は、野洲の右サイドからの攻撃をケアしてか、いつもよりサイドに開き、低めに位置していたように感じました。しかし、野洲の右サイド8番村田も何度かそのサイドをえぐりチャンスを作っていました。乾も前が窮屈と見るや、引いた位置から鋭いパスを出したりと、やはり非常に能力の高い選手。お互いが攻め合う展開で前半終了。後半に入り14分。中盤で効いていた八千代8番新里のシュートを11番山崎がゴール前でヘッドでコースを変え八千代に追加点。後がなくなった前年度王者野洲も乾の個人技で八千代ゴールに迫りますが、八千代DF陣が集中した守備で防ぐ。その後は、2失点に動揺し野洲DF陣の集中が切れてしまったのか、GKとの連携ミスなどから28、33分と立て続けに2失点。終了間際に乾が意地を見せ、素晴らしい個人技から1点を返しますが4‐1で八千代の快勝。点差こそついてしまいましたが、非常にレベルの高いゲームでした。点差ほどの力の差はなかったと思いますが、八千代の出足の良さと組織的な動きが目立ちました。野洲は一人一人が孤立気味で、良いところまでボールを運ぶんですが少しシュートが少なかったかなと。これで国見、野洲を倒しベスト8進出の八千代。たぶん「番狂わせ」「ダークホース」的な報道がされるかと思いますが、もともと力のあるチーム。もしかすると…。八千代は何といっても10番米倉の存在が大きい。彼のプレーは一見の価値ありです。　　　石神