桐光学園が大阪朝鮮を迎え、地元三ツ沢に登場した1回戦注目のカードは、1点を争う展開になりました。前半は共に初戦の緊張からか、セーフティにボールを蹴り合い、なかなかシュートまで持ち込めません。大阪朝鮮は左SBの左利きパク・チェソン(3年)のセットプレーからチャンスをつかむも決定機には至らず。桐光は、前半途中からつなぐ意識が出始めいくつかいい形ができますが、大阪朝鮮の体を張ったディフェンスの前に沈黙し、スコアレスで前半を終えました。後半は桐光が内藤洋平(3年)のセットプレーを中心にリズムをつかみます。66分には長谷川彩人(3年)、鈴木孝司(2年)とつなぎ最後は永村知哉(3年)がシュートを放つも決め切れません。そんな中、均衡が破れたのは枠内シュートも少なく、PK戦がちらつき始めた73分。桐光10番の内藤が左25メートルから放ったFKがそのままゴールに吸い込まれ、先制。内藤は一目散にベンチへとダッシュ。佐熊監督に抱きつくと、ほぼ全員がその輪に加わりました。大阪朝鮮もチョウ・ヨンジ(3年)の個人技は目立ちましたが、最後まで攻撃の形を作り出せず、試合は1ー0で桐光が勝利し、2回戦へ進出しました。ちなみに大阪朝鮮の11番アン・テユン(2年)は白いユニに黄色のスパイクがアレシャンドレ・パトを想起させてくれましたよ。　　AD土屋