今や静岡と並ぶ注目の激戦区千葉。ただ今日は寒すぎ。北風に震えながらの観戦となりました。1試合目はFC東京内定のDF小山泰志(3年)擁する市立船橋と、こちらも鳥栖内定のFWジョズエ・ソウザ率いる渋谷幕張の好カード。しかし試合は私をも苦しめた風の影響で、風上のチームが主導権を握りあう展開に。特に後半は市船が最近のトレンド、右サイドのレフティ佐藤洋介(3年)を基点に押し込みまくりますが、渋幕もキャプテンのCB小笠晃司(3年)を中心に体を張った驚異的な守備でゴールを割らせず、延長も凌いでPK戦にもつれ込みます。2人目が共に外した後の4人目で市船痛恨のキックミス。5人目もキッチリ沈めた渋幕が4ー3で決勝へと進出しました。2試合目は八千代と流通経済柏が激突。ゲームは後半に磐田内定の八千代FW山崎亮平(3年)が途中出場の高橋佑輔(2年)から2本のアシストを受けて2ゴール。特に2点目はエリア内で3人のDFを翻弄して抜き去り、最後はGKまでかわしてのゴール。ワザありのドッピエッタで八千代がリードします。流経も74分にはPKを大前元紀(2年)が沈め1点差に迫ると、79分には田上翔太(3年)のシュートが右ポストを直撃。さらに、ロスタイムには八千代GKが遅延行為でイエローカード。PKの場面で1枚もらっていたため退場となります。ベンチは2アシストの高橋を下げて控えGKを投入。なんとかそのまま八千代が逃げ切りましたが、最後まで目の離せない好ゲームでした。かくして来週の決勝は6年ぶりの全国を目指す渋谷幕張と、羽生直剛擁して全国ベスト8に進出して以来9年ぶりの優勝を狙う八千代に。この日も存在感を見せ付けたMF米倉恒貴(3年・千葉内定)、山崎、左MF内田渉(3年)の攻撃力が光る八千代がやや有利かと思いますが、正GKが出場停止なのは痛手。渋幕も今日のような粘り強い守備ができれば、勝機は十分ありそうです。しかし千葉の凄さを思い知らされたのは、今日登場した4校中実に3校にチアガールがいたことです。そりゃ気合いも入るわ。男子校サッカー部出身の私は、唯一のチアなし校、渋幕に妙に肩入れしてしまいました。　　AD土屋