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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2006年10月21日

浦和×川崎@埼スタ

foot!
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浦和美園駅の臨時ホームに到着すると、改札へと続く階段にはまるで流れを止めない滝を見ているかのような人、人、人。「ホームでどうしても勝って、優勝争いを3チームから2チームにしたかったゲーム」(浦和・ブッフバルト監督)「優勝のためには絶対勝ち点3が欲しい試合」(川崎・関塚監督)との言葉を聞かずとも、今日が持つ意味を多くのサポーターが理解していた大一番は、「久々に涙モノだった」(闘莉王)という50134人ものアウェー席も含めた大観衆による人文字に彩られた入場で幕を開けました。立ち上がり15分は圧倒的な浦和ペース。「長谷部の代わりは小野か酒井を予想していた」(関塚監督)川崎は、そのボランチに入った山田を捕まえきれず、自由に動かれ苦しい展開に。そんな中、試合はシンプルな形で動きます。19分、闘莉王のフィードを受けたワシントンがトラップで佐原と入れ代わり、反転からゴール。手数をかけない攻撃で浦和が先制しました。その後もセカンドを拾われ続ける川崎は、前に運ばれフィニッシュまで持ち込まれるか、ファウルを犯してFKをとられる悪循環。もはや2点目は時間の問題と思われた34分、我那覇のスルーパスに絶妙のタイミングで抜け出したマギヌンが山岸に倒されPKを獲得。ジュニーニョがキッチリ沈め、意外な形で試合はイーブンに戻りました。これで劇的に流れが変化。前半残り10分は川崎が3度の決定機をつかみ、試合を引き寄せます。15分間のインターバルを挟んでもそれは変わらず、50分にはこの日対面のアレックスを完全に翻弄し続けた森が、1人で右サイドを崩し切ってクロス。二列目からフリーで飛び込んできた中村のヘッドで川崎が逆転に成功しました。「冷たい水をぶっかけられたような失点」(ブッフバルト監督)を喫した浦和はしかし2分後、現在首位を走るチームの底力を見せ付けます。伊藤の嫌な形になったクリアを拾った山田が完璧なラストパス、ポンテが冷静に流し込み再び振り出しに。結果的にはこのゴールが川崎に傾きかけた流れを寸断する、非常に大きなポイントになりました。この後の40分あまりは、文字通り一進一退の攻防。74分、山田が左サイドを突破して放ったシュートは吉原飛び出しセーブ。77分、ポンテのクロスをワシントンが落とし、途中出場の小野がネットを揺らすもオフサイド。82分、中村のバスで抜け出した我那覇のシュートはサイドネットへ。そして3分のロスタイムを経て、激戦は2ー2という結末を迎えました。素晴らしい意地のぶつかり合いでした。ほんのわずかな運がどちらかに傾いていたらとも思いますが、やはり「この結果は両チームにとって妥当なもの」(ブッフバルト監督)だったと思います。ああ、そういえば週刊サッカーマガジンのⅠ倉さんが「昨日の良平さんのは面白かったね」と言ってくれました。ありがたや。  AD土屋




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