フットボールの試合を評する時、例えば勝ったけど内容がよくなかったって言うことありますよね。勝ったってことは絶対に点を取っているわけなんですが、サイドから攻められなかったとか前線でボールが収まらなかったとか、その内容として挙げられるのは攻撃面に集約されることが多い気がします。おそらくフットボール好きな人が、今の浦和を見たら「内容はよくないけど勝っちゃうんだよ。」と言うのが妥当な評価になるでしょう。確かに攻撃面はそうかもしれません。が、むしろ今の浦和を象徴するのは守備面。驚異的な安定感を保っています。坪井が離脱してもネネがキッチリポジションを埋め、堀之内は対人、カバーとほぼパーフェクト。田中氏は言うに及ばず、鈴木啓太の的確なポジショニングも含めて、J史上で考えても随一のバランスでしょう。そういう面を総合したこの日の浦和の内容は「攻撃面は形が作れず、ゴールの予感に乏しかったが、守備面は1失点こそしたもののほぼ完璧に福岡を抑えこんだ」といった所でしょうか。そういえばハーフタイムに、この日欠場していたポンテがサポーターに気付かれ、イヤな顔一つせず即席サイン会に応じてました。私も一度インタビューしたことがあるんですが、やっぱりいい人だあ。写真はスタジアムで会ったこの人シリーズから、超キレイな娘さんの写真を取り出し、「写真ならコッチを載せてよ〜」と言いながらニッコリ笑ってくれたジェレミー・ウォーカーさん。　　　AD土屋