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サッカー フットサル コラム 2022年8月4日

J1独走の横浜を止めるのは、やはり川崎 8月7日の天王山で川崎はベスト布陣で戦えるか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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横浜勢による精度の高いパスワークに韓国代表の守備陣はまったくついていけなかったし、右サイドバックの小池の変幻自在の攻撃参加にはまったく対処できていなかった。

とにかく、韓国戦では横浜の選手6人が先発し、DFの畠中槙之輔と小池、MFの岩田智輝の3人が90分間フル出場したのだ。そして、もう1人の宮市亮は59分に交代でピッチに入り、そして、右膝前十字靱帯断裂という重傷を負ってしまった。

韓国戦が7月27日の水曜日。そして、J1リーグの鹿島戦が29日の土曜日。つまり、代表に招集された横浜の選手たちにとっては鹿島との首位決戦まで「中2日」しか準備期間がなかったのだ。一方、2位の鹿島からは代表には1人も招集されなかったから、鹿島側には十分な準備期間が与えられたわけである(もちろん、鹿島側でも新型コロナの関係で何人かの選手の合流が試合直前になってしまったという事情はあったが)。

横浜を率いるケヴィン・マスカット監督が代表への招集や選手起用について一言文句を言ったとしてもおかしくはない状況だった。

だが、横浜はこうした厳しい日程の中でも、しっかりと勝ち切ってみせた。

3日前の韓国戦でプレーしていた岩田と西村拓真は鹿島戦でも先発して岩田はフル出場、西村も86分までプレー。藤田と水沼宏太はベンチスタートして、ともに後半に交代出場。そして、小池と畠中はベンチ外だった(重症で今季絶望の宮市も観戦のためにスタジアムに駆け付けた)。

つまり、横浜の選手層はそれだけ厚かったのである。どのポジションにも控えの選手がいて、誰が出ても同じレベルのプレーができるのだ。

たとえば、右サイドバックでは小池龍太に変わって松原健がプレーしたが、小池と松原では個性は違っていたとしても、「どちらの方が戦力的に上」とは言えない甲乙つけられないレベルにある。

こうして、韓国戦から中2日で迎えた鹿島との試合でも、横浜はいつもと同じように前からプレスをかけるアグレッシブな試合をして2点を奪って勝利した。

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