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藤田はAFC U-23アジアカップで6試合すべてに出場(うち5試合でフル出場)と中心選手となっているし、山本も90分フルにプレーした試合はなかったが、やはり6試合すべてに出場。馬場は、グループリーグ第3戦のタジキスタン戦から決勝までの4試合連続でフル出場している。
驚くべきは、東京ヴェルディといういクラブの育成力だ。
最近、年齢制限のない日本代表では川崎フロンターレ出身選手が多いのが話題になっている。
現在も川崎に在籍している谷口彰悟や山根視来、そして、昨年あるいは一昨年まで川崎で活躍していた守田英正、三笘薫、旗手怜央。さらに、川崎下部組織出身の板倉滉や久保建英、10年以上前に川崎でプレーした川島永嗣を含めれば川崎出身選手は日本代表の3分の1を占める大勢力となっている。
さすがに、J1リーグの絶対王者だけのことはある。
だが、年代別日本代表では東京Vも、多くの選手を代表に送り込んでいるのだ。
Jリーグ開幕当時は絶対王者だった東京Vだが、もう10年以上J2リーグでプレーしており、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督時代の2017年と18年にJ1昇格プレーオフに出場したことがあるものの、すっかり“J2の中位”に定着してしまっている。今シーズンも開幕当初は上位に付けていたが、第25節終了時点で9位という地位にいる(もっとも、J2中位は大混戦で、1試合で順位は大きく上下するが…)。
毎年のように育てた選手を引き抜かれ、トップチームの強化には結びつかない。だが、それでもこのクラブの育成の伝統はまったく衰えていないのだ。
前身は、1969年に将来のプロ化を見据えて創設された読売サッカークラブだ。
実業団チーム全盛の時代で、選手育成はもっぱら高校のサッカー部が担っていた時代から選手の育成を行っており、トップチームの選手を見ながら若い選手が次々と育ち、そして高校生年代でトップリーグ(JSL)での出場機会が与えられた。今では、当たり前のことだが、そんな若手の育成を50年前からやっていたのが読売クラブ、現在の東京Vなのだ。
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