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サッカー フットサル コラム 2022年7月5日

移籍市場本格開幕

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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両リーグの現実を象徴した売り買いがある。

昨年の移籍市場でバルセロナにやって来た、エリック・ガルシア、アグエロ、オーバメヤン、トラオレはそれぞれプレミアで戦力外だったり、それに近い扱いだった選手だった。

今夏、セビージャのジエゴ・カルロスはアストン・ビラに移籍した。財政が苦しいセビージャにとっては一息付ける中商い(3100万ユーロ)だったのだが、昨季リーガ4位のチームのレギュラーCBがプレミア14位のチームに買われていっていいのだろうか? セビージャのもう一人のレギュラーCBクンデの行き先もプレミアで、買い手はおそらくチェルシー。噂のバルセロナには大商いに相応しい移籍金を用意できないだろう。

“プレミア中・下位でもリーガ上位から買い物ができる”というのが、市場での力関係なのだ。

移籍市場での格差は最終的には戦力格差となって表れる。

すでに「市場価値ランキング、ベスト30」にプレミア所属の選手は16人入っているが、リーガのそれは4人しかおらず(『トランスファー・マルクト』)、差が縮まる材料はまったくない。

つまり、プレミア勢の購買力に対抗できるのは、リーガではレアル・マドリーだけ。国内ではレアル・マドリーの購買力に対抗できるクラブはない、ということだ。

となると、新シーズンの勢力分布もこう予想できる。

欧州カップ戦でプレミア勢と優勝を争えるのはレアル・マドリーだけ、リーガではレアル・マドリーの独走が続く、と。

まったくロマンのない話ではあるが……。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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