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サッカー フットサル コラム 2022年6月28日

チームの圧倒的熱源。青森山田高校・三橋春希が体現する「山田のやるべきこと」 【高円宮杯プレミアリーグEAST 横浜F・マリノスユース×青森山田高校マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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「オレ、1回正木さんに確認しましたもん。『ボランチですか?』って。自分が一緒にやってきた中で、アイツがボランチをやっているのなんて見たことないです」。そう言って笑ったのは小湊だ。ここまでの試合も、もちろんすべてセンターバックでの起用。ただ、首脳陣にはある計算があった。

「点を獲ったあとは守備的に受けることを考えると、三橋はリスタートが強いので、そういった期待を込めて、そこはアグレッシブに行こうということで、慣れていないところだけどボランチに入れました」(黒田剛監督)。

気合十分。センターバックだろうと、ボランチだろうと、やるべきことのベースは変わらない。「本当はセンターバックでスタメンとして出るのが理想なんですけど、サブに回った時点でどうやってチームの勝利に貢献できるかということだけを考えて、ボランチでもフォワードでも何でも、足の骨が折れても、何してでも、身体を張ってやろうと思っていました」。

うるさいぐらいに、仲間に向かって声を張り上げ続ける。「自分は声だけがとりえなので、とにかく声は出そうと思いました。ピッチに出る前に『チームを盛り上げろ』と言われましたし、みんなが疲れてきたところで、自分がどうチームを盛り返せるか大事なので、声の部分は良くできたと思います」。力強いパワーが、灼熱のピッチと溶け合っていく。

試合は2-0で快勝。“急造ボランチ”もきっちり勝利に貢献したが、「自分のやるべきことはできたかなと思いますけど、まだ慣れていないので疲れましたし、センターバックと違って難しかったです」と本音もチラリ。それでもこの男の発散したエネルギーは、間違いなくチームのエネルギーにそのまま直結していた。

プレミアでも開幕から定位置を確保していたものの、5連敗目を喫した第8節の桐生第一高校戦で退場処分を受けてしまう。出場停止となった次のゲームで、チームは連敗を脱出。そこから三橋の名前はスタメンリストから消えることとなった。この日はキャプテンの多久島良紀がとうとう戦線に復帰し、センターバックでフル出場。ポジション争いは激しさを増している。

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