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サッカー フットサル コラム 2022年6月24日

ボランチの競争激化がチーム力のさらなる向上を!横浜F・マリノスユース×青森山田高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第10節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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今年の横浜FMユースはキャプテン3人制を敷いているが、そこに指名されたのがまさに今回紹介した3人のボランチ。いずれもプレミアでキャプテンマークを巻いており、誰が出てもチームに軸を通す役割をこなし切る。この青森山田との一戦も、まずはドイスボランチにどの2人が選ばれるのかは興味深いポイントだ。

青森山田は、ようやく苦しんできた状況が好転し始めている。プレミアリーグでは開幕3連勝を飾りながら、4節以降はまさかの5連敗。厳しい時間を過ごしてきた中で、第9節のホーム・流通経済大柏高校戦で1-0と執念で競り勝ち、6試合ぶりの白星をゲット。勢いそのままに挑んだインターハイ予選でも全国切符を手繰り寄せ、「流経戦はベンチ外のメンバーも全員で戦って勝てたので、一体感が出てきていると思います」とエースの小湊絆も話したように、再浮上に向けての準備は整いつつあると言っていいだろう。

昨シーズンは松木玖生(FC東京)に宇野禅斗(FC町田ゼルビア)と、高校年代最強の2人が揃っていた青森山田のボランチのポジションだが、今シーズンはここまで複数の選手が起用されてきている。

本来のキャプテンである多久島良紀の長期欠場を受け、開幕戦から腕章を巻いてきたのが中山竜之介だ。2年生だった昨年は右サイドバックとして、高校選手権での日本一に大きく貢献。今シーズンは本職のボランチに戻り、「人一倍やるというのは自分の中の人生的なテーマでもあるので」と言い切るハードワークで、チームの中盤を支えている。

芝田玲

実は中山のパートナーを務めてきた小柳一斗は右サイドハーフに、小泉佳絃はセンターバックに、それぞれポジションを移している。その後、中山は無念の負傷離脱。連敗をストップした流通経済大柏戦とインターハイ予選決勝の八戸学院野辺地西高校戦は、芝田玲と櫻井廉がドイスボランチを組むことになった。

芝田は青森山田中出身の2年生。プレースキッカーも任されるなど、キック精度の高さに特徴を持つプレーメーカータイプ。インターハイ予選決勝でも後半のアディショナルタイムに生まれた貴重な追加点のアシストを決めるなど、中盤の位置から得点に直結するプレーが期待される。

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