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サッカー フットサル コラム 2022年6月16日

チュニジアの守備戦略に敗れた日本代表。「吉田、遠藤の疲労蓄積をどのように防ぐか」が本大会でのポイント

後藤健生コラム by 後藤 健生
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左サイドでは伊藤洋樹も代表に相応しいプレーを見せたことで、サイドバックも様々なオプションが生まれた。

浅野拓磨

浅野拓磨

攻撃陣、とくに大迫勇也不在の中でのワントップ争いが注目されたが、ここは回答は出なかった。浅野拓磨がパラグアイ戦で先制ゴールを決め、チュニジア戦でも落ち着いたプレーを見せたが、古橋亨梧、前田大然のセルティック・コンビには十分なプレー時間は与えられなかった。また、上田綺世は負傷で離脱という結果に終わり、まったくインパクトを残せないまま終わった。

そのため、ワントップ争いは「大迫の復活」も含めて、結論は持ち越しのままに終わった。

一方、サイドアタッカーはブラジル戦では伊藤純也や三笘薫のドリブルがまったく通用しなかったが、他の3試合では十分に通用した。本大会でも十分な戦力として期待できるだろう。伊東、南野に加えて堂安、三笘もいてサイドは激しいポジション争いとなるはずだ。結局は「誰が最も良いコンディションで11月を迎えられるのか」という争いになるのだろう。

南野拓実がゴールネットを揺らすがオフサイドの判定

南野拓実がゴールネットを揺らすがオフサイドの判定

6月シリーズを通じて層の厚さを増した日本代表だったが、4試合目(チュニジア戦)で吉田と遠藤という中心選手が疲労のためにパフォーマンスを落としてしまったことは大きな問題だ。ワールドカップで目標の「ベスト8進出」を実現するためには、4試合目をしっかりと戦わなければならない。2試合目までにグループリーグ突破を決めて3試合目でターンオーバーを使えれば一番いいのだが、それはかなり難しい。そうなると、毎試合2人、3人ずつメンバーを変えてローテーションを駆使して戦うしかない。

昨年の東京オリンピックで、森保監督は準々決勝進出がほとんど決まっていたにも関わらず、3戦目のフランス戦もベストメンバーで戦った。そして、疲労を溜め込んだ日本代表は準々決勝でニュージーランド戦で苦しみ、準決勝ではスペイン相手によく守ったものの、最後に耐えきれずに敗れてしまった。

原口元気

原口元気

ワールドカップでは、うまくローテーションを使うべきだろう。

MF遠藤の負担を軽くするためには、守田、田中、原口などの使い方が大切になる。また、最終ラインの吉田の負担を減らすためには、板倉をどう使うかがポイントとなる。板倉は遠藤に変えてボランチを任せることも可能なので、もしかしたら、板倉というジョーカーがワールドカップでの成功のカギとなるかもしれない。

観客数 31,292 人。スタジアムには多くの日本代表ファンが足を運んだ

観客数 31,292 人。スタジアムには多くの日本代表ファンが足を運んだ

文:後藤健生
写真:Noriko NAGANO

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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