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サッカー フットサル コラム 2022年6月16日

チュニジアの守備戦略に敗れた日本代表。「吉田、遠藤の疲労蓄積をどのように防ぐか」が本大会でのポイント

後藤健生コラム by 後藤 健生
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6月シリーズ4試合目 チュニジア戦

6月シリーズ4試合目 チュニジア戦

チュニジアは、12日間で4試合目だというのに、実にタフに戦った。

狙いは日本の中盤でのパスの分断だった。日本のストロングポイントは遠藤航をアンカーに置いたMFの3人。アジア最終予選でそのことは明らかだった。

そこにプレッシャーをかけて日本のパス回しを遅らせることができれば、日本の攻撃力は半減する。

とくに、日本は最終ラインでボールを奪うと、必ずと言っていいほど遠藤航を経由してボールを運ぶ。だから、「そこを狙う」べきなのだ。そこでボールを奪えれば、日本の最終ラインは裸にされてしまう。そして、チュニジアの選手たちはその守備プランに忠実にプレーを続けた。

左から原口元気、遠藤航、鎌田大地

左から原口元気、遠藤航、鎌田大地

一方、日本側では中盤が万全ではなかった。

アジア最終予選では遠藤をアンカーに守田英正と田中碧が組んでいたが、6月シリーズでは守田が欠場。そして、森保一監督は「いろいろな組み合わせを見ておきたい」ということで、田中も先発からはずして、インサイドハーフに鎌田大地と原口元気を起用した。鎌田はトップ下タイプであり、原口は守備でも貢献できる選手だが、もともとはFWである。

ゴールを狙う鎌田大地

ゴールを狙う鎌田大地

こうして、チュニジアが狙いを定めていた遠藤は、いつものようなサポートを受けられずに孤立することになった。

しかも、遠藤は6月シリーズでは全試合先発しており、かなり疲労した状態だった。

遠藤は、昨年夏にはオーバーエイジ枠で東京オリンピックに出場。それが終わると、シュトゥットガルトのキャプテンとして「残留争い」という厳しい状況の中でプレーを続けた(そして、自らのゴールで「残留」を決めてみせた)。そして、短い休みを経て6月シリーズでフル回転していたのである。

こうしたいくつもの要因が絡まって遠藤がボールを奪うのではなく、「遠藤がボールを奪われる」といういつもとはまったく逆の展開となってしまったのである。

こうして、チュニジア戦は「現在の日本代表で中盤の3人がいかに重要か」ということを再認識させられる試合となったのだ。

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