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サッカー フットサル コラム 2022年6月3日

蒔かれ始めた“本気”の種。セレッソ大阪U-18・島岡健太監督の仕掛けと情熱 【高円宮杯プレミアリーグWEST セレッソ大阪U-18×サガン鳥栖U-18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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「結局彼らにも言うことは自分自身にも言うべきことで、『人のせい、物のせいにしない』ということに尽きると思います。『何かが変わったから、オレはこうなんや』と。『じゃあ変わってなかったら、どうなんや』と。『ずっと自分がないの?』という話やし、人ってそうなりがちですけど、そうじゃないということに気付くんだったら早く気付いた方がいいし、何かが変わったからと言ってしまうと、せっかく持っているものがもったいないと思うんです。結局全部自分の元に戻ってくるものやから」(島岡監督)。

2ゴールを挙げて、この日のチームの勝利に貢献した皿良立輝は、自分の技術不足を痛感しているという。「島岡さんと会った時に『ボールが全然止まっていない』と言われて、そこで衝撃を受けました。『これで止まってないんか』というのはあったんですけど、これができたらすぐに前を向けたり、次の行動が早くなると思ったんです」。

この日の自身2点目はまさに反復の賜物。足元に入ったボールをそのまま縦へスムーズに持ち出し、対角のゴールネットへシュートを突き刺した。「あのコースは練習しているので、落ち着いて決められたと思います」と浮かべた笑顔に、ベクトルを自分に向けている者の雰囲気が漂う。

3-1で勝利したチームの中で、最も悔しい想いを突き付けられたのは、センターバックの白濱聡二郎だろう。192センチの長身を生かした高い打点のヘディングで先制点を挙げた2年生は、2点をリードしている前半44分に交代を命じられ、ベンチへの帰還を余儀なくされた。

「去年はメンバー登録もされていなくて、全然試合にも出れていなかったのに、今年は開幕から使ってもらっているので、監督の期待は感じています。代えられたのは悔しかったですけど、それにはちゃんとした理由があると思うので、90分出られるようにもっと努力したいです」(白濱)。

島岡監督は改めて、“本気”をこう定義している。「練習もそうですけど、自主練の姿を見ても、アイツらの意識は変わってきています。ただ、その自主練がこっちに向けてやっているところもまだまだあって、『オマエ、それは自分のためにやってないやろ』と。『それは「僕、やってますよ」をこっちに向けてやっているだけやな。それは“本気”じゃないよ』と。ちょっとでもそういう気付きをしてもらえたらなという今日ではありましたね」。

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