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選手のコンディションもバラバラという中(ヨーロッパのクラブでプレーしている選手の多くは試合から離れており、逆にJリーグ組は29日の日曜まで試合があった)、いくつものタスクをこなさなければいけないのである。
ピッチ上でも、さまざまな課題があるが、ここでは3つに絞って考えておこう。
1つは、守備ラインの組み方である。
冨安健洋がプレミアリーグのアーセナルで活躍し、代表の主将でもある吉田麻也とのセンターバックコンビは盤石で、彼らとともにオーバーエイジとして東京五輪でもプレーした右サイドバックの酒井宏樹も含めて守備は盤石に見えた日本代表だったが、酒井宏樹は負傷のため6月シリーズには招集されなかった。また、冨安は2022年に入ってからは故障を繰り返して出場数は限られていたし、吉田も万全ではなさそう。左SBのベテラン、長友佑都もFC東京の試合では「違和感がある」という理由で90分の出場を避けている状態なのだ。
DF陣のコンディションが悪いということになれば、今回は新しい守備ラインを試さざるを得ない。
板倉滉
軸になるのは板倉滉である。これまでにも、吉田や冨安が欠場した試合では板倉は見事に代役をこなしていた。また、昨シーズンはブンデスリーガ2部のシャルケで素晴らしいプレーを続け、ヨーロッパでの評価もうなぎ上りだ。
谷口彰悟
DF陣の状態によっては板倉を中心にJリーグ組の谷口彰悟や初招集の伊藤洋樹を使う事態になるかもしれない。初招集の伊藤は経験はないが、守備的MFとして日本代表の中盤を引き締めている遠藤航と同じシュトゥットガルトに所属しているので、遠藤とのコンビネーションは悪くないはずで、それは伊藤にとってのアドバンテージとなる。
鎌田大地
MFとしては鎌田大地が久しぶりに招集された。昨シーズンの開幕直後に調子を落としていたが、シーズン後半には復活し、フランクフルトのヨーロッパリーグ優勝に大きく貢献したことで、久しぶりの招集となった。
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