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サッカー フットサル コラム 2022年6月1日

試合内容で劣っていたとしても最後に笑えればそれでいい

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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しかし、試合内容で劣っていたとしても、最後に笑えれば勝ちだ。自陣でのプレーを余儀なくされたマドリーは慌てず騒がすチャンスを待ち、フェデリコ・バルベルデのクロス(本人はシュートミスと……)に、ヴィニシウスが丁寧に合わせた。

全チームが流行を追う必要はない。ハイブリッド、ポゼッション、カウンター。持ち駒の個性を最優先し、勝てる確率が高いチームを創るべきだ。足もとのプレーがおぼつかないGKやDFに、「後方からビルドアップしなさい」と命じても多くのピンチを招くだけだ。小柄なFWにハイクロスを入れても意味はない。

ここ3-4シーズンの流行がリヴァプールとシティであることは認めるものの、彼らの後追いでは没個性だ。CL決勝のマドリーは素晴らしい耐性を披露し、手数でまさるリヴァプールを効果的な一発で仕留めてみせた。これもまた、フットボールだ。

20-21シーズンを最後にクリスチャーノ・ロナウドとセルヒオ・ラモスが去り、今シーズン限りでマルセロが退団する。それでもマドリーのDNAはベンゼマ、ルカ・モドリッチ、カゼミーロ、トニ・クロースが受け継ぎ、彼らの背中を見ながらロドリゴが、ミリトンが成長していく。

「マドリーはどのようなクラブであるべきか、カリムやルカ、トニ、カゼミーロから学びたい」

ヴィニシウスは21歳にして、名門の矜持に興味津々の様子だ。レアル・マドリー……つねにしたたかで、つねに強い。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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