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サッカー フットサル コラム 2022年5月20日

高校年代屈指のプレーメーカー。前橋育英・徳永涼が見据える“14番”のその先 【NEXT TEENS FILE.|高円宮杯】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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昨年度の三冠王者相手に、中盤を完全に支配する圧巻のパフォーマンスを披露すると、チームも3-2で勝利。会場を訪れていた子供たちも、きっと黄色と黒のユニフォームを纏った14番を、憧れの眼差しで見つめていたはずだ。

普段は温和な好青年だが、言葉の端々には隠し切れない強気なメンタルと、自分に対する自信が滲み出る。「代表に選ばれているヤツと対戦した時は、『個人の勝負のところで勝ってやる』というのは毎回思っていますし、『自分の方が上だぞ』というのは自信を持って言えることなので、それを証明したい気持ちは大きいですね」。

実はまだ一度も年代別代表に招集されたことがなく、本人もそこは大きな目標に掲げているが、もうそれを達成するのも時間の問題だろう。代表のスタッフが呼ばざるを得ないだけの実力を、自分にベクトルを向け続けてきた徳永は確実に積み上げてきている。

それでも、最も欲しているのは目の前の試合の勝利。中学時代は柏レイソルU-15でプレーし、U-18への昇格の可能性もあった中で、「寮生活で自立したかったことと、泥臭さのような高校サッカー特有のものを身に付けたいと思って」自ら門を叩いたこのチームで、素晴らしい先輩や仲間に囲まれ、確実に成長してきた実感があるからこそ、その感謝を形で表したいという想いは人一倍強い。

「去年は試合に出られない3年生の人たちも遠征に行く時に声を掛けてくれましたし、実際は悔しいはずですけど、そういうところで後輩のことを後押しできる先輩に恵まれたことには凄く感謝していますし、ああいう先輩たちみたいになれるようにと思わせてもらったことにも、凄く感謝していますね」

「自分が高校に入って一番変わったのはたぶん人間性の部分ですし、それぞれに個性があって、自分より意識の高い人もいるので、いろいろな人がいろいろなところで刺激し合って、その刺激に感化されて、『自分もやらなきゃ』という気持ちになれるのは、このチームの良いところだと思います。だから、まずはチームが勝つことに全力を尽くしていきたいです」

グループで掴み取っていく勝利の先にこそ、求めている世界が広がっている。チームが出し続けていく結果と、自分が目指しているステージでの活躍が過不足なく比例していることも、きっと前橋育英の14番ならば、とっくにわかっている。

文:土屋雅史

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土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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