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サッカー フットサル コラム 2022年5月17日

ラ・リーガ最終節展望!久保建英所属のマジョルカは残留なるか

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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ただ、セビージャを長く見てきた者として一言付け加えると、ファン感情として伝統的にアスレティックへは敵対心が小さい。よって、試合終盤に同点になり両者の顔が立つ状態になれば、アクセルを強く踏み込まない可能性はある。

スペインは駆け引きがわかる国だ。

ロシアW杯で日本がポーラインド相手に1点差負けを選択した。ああいう選択を受け入れる気質がある。なので、もしカタールW杯で、あるスコアで日本とスペインの突破が決まりドイツが敗退するなんて状況が生まれた場合、スペインは暗黙の了解を受け入れる用意が大いにある、と思う。

さて、こう考えてきた場合、微妙なのはオサスナとアラベスがマジョルカとカディスに対して、どういうモチベーションで戦うか、ということ。ともにホームのファンの前であり、過去の遺恨はない。オサスナは残留目標を達成し、アラベスは降格が決まって初めての試合となる。

どちらがファンを喜ばせる必要性があるか?となると、それはアラベスではないか。実際、降格済みのレバンテは先週末ホームのファンにアラベス相手の勝利をプレゼントしている。サッカーは来季も続く。2部での出直しを応援してもらうためにも最終節での勝利が不可欠。一方オサスナにはさほどの緊急性はない。となると、マジョルカ残留の可能性が高い。

もっとも、以上はモチベーションだけの話。相手とは無関係に、ビジャレアル、アスレティック、グラナダ、マジョルカ、カディスが目標達成に値するだけのパフォーマンスを見せられるかで、最終的には決まる。この5試合はそれぞれ2試合、3試合に分けての同時刻開催になるのが通例。チャンネルを替えながらドラマチックな明暗を楽しみたい。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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