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サッカー フットサル コラム 2022年5月4日

監督の《采配ミス》とジャーナリズム論

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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それに、監督には絶対的な切り札がある。“チームのことは自分が一番知っている”という、絶対に間違いのない事実である。

監督はロッカールームに出入りし練習を指揮し、ベンチでもベンチの裏でも選手と接している。芝生の上のプレーだけでなく芝生の外での表情も目の色も見ている。選手個々のこととチーム全体のことを、ジャーナリストが監督よりも知っているなんてあり得ない。ジャーナリストなんて練習すら全部見せてもらえないのだから。

私も少年チームの監督をしていた時は“自分のチームのことはデル・ボスケよりもよく知っている”なんてうそぶいていたものだ。

そして、以上のことにもかかわらず、監督は采配ミスを犯す。

例えば、シャビ監督はピケを28分間で交代させねばならなかった。ずっとケガがちだったから完全にアクシデントとは言い切れない。これで欠場が長引けば先発させたのは判断ミスと言える。たとえ本人とメディカルスタッフのOKが出ていたとしてもである。

一方、ジャーナリストの目には、それだけエリック・ガルシアを信頼していない証拠と映ることだろう。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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