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サッカー フットサル コラム 2022年4月12日

アギーレ新体制と久保建英

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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前節ではローブロックを敷き、早目に後退してペナルティエリアに接するように壁を作ったが、今節は最終ラインを十数メートル上げたミドルブロックを敷き、それを維持しようとした。具体的には、まずプレスを掛けてかわされた場合のみ後退するようにした。

それによってボール回復ポイントが前になり、2トップとそれ以下との間にあった膨大なスペースをアバウトなロングボールで埋める必要がなくなり、グラウンダーのクサビを入れることが可能になってボールの収まりが良くなった。そこから、リターンを3人のMF(左からダニ・ロドリゲス、ババ、サンチェス)が、拾い追い越して行く両サイドに展開する、なとのコンビネーションもできるようになった。

こう書いていると良いことばかりで、なぜアギーレは初戦からこうしなかったのか、と疑問に思うかもしれないが、ラインを上げれば裏にスペースができ失点の危険性も大きくなる。前節はライージョもバルジェントも不在で、守備的MFのババがCBを務める非常事態だったので、より保守的なローブロックを選択したのだろうと思う。

この新戦術に相応しい構成として、2トップはFW+FWではなくなり、FW+攻撃的MFとなった。初戦はムリキ+フェル・ニーニョ(アンヘル)だったが、この試合ではムリキ+イ・ガンイン(久保)となった。ここに攻撃的MFを置くことで[4−5−1]への変化も可能になった。敵陣での相手ボール出しにまず2トップでプレスを掛け、その流れで右サイドに入ってMFの3人がずれて中盤を4人で守る方に形に移行する。これは相手がどちらのサイドから前進しても同じ。こちらの右サイドから入って来たら、イ・ガンインは大急ぎで下がる必要があり、左サイドから入って来たらダニ・ロドリゲスが迎えに出る間に、少し余裕を持って下がれる。

このセカンドトップを任された攻撃的MFの先発はイ・ガンインだった。なぜ久保ではなかったのか? 多分、新監督好みの強度とか馬力とかでイ・ガンインが選ばれたのだと思う。彼はムリキと一緒に密集にも入っていた(苦戦していたが)。

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