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サッカー フットサル コラム 2022年3月23日

サッカーは気象条件との勝負。悪コンディションでは、それなりの工夫が必要だ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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もちろん、選手たちにとっても気の毒な条件だった。

昔と違って今はピッチが泥沼のようになることはないが、一日中雨が降り続いていれば、芝生に水が浮いてくる。

水たまりではボールが止まってしまうし、また、水が浮いていない場所ではボールが濡れた芝生に滑って、かえってツンッと加速してしまう。コントロールが難しく、普段だったら通るはずのパスが止まってしまったり、逆にボールが伸びてラインを割ったりする。しかも、風もあったからプレーしにくかったはずだ。

良いプレーができなかったのは、ある意味で仕方がないことだ。

しかし、そもそもサッカーという競技は雨でも開催されることになっている(サッカー発祥の地である英国は雨が多い国だから、雨で中止にしていては試合ができなくなってしまう)。

それなら、やはり雨の時にでもプレーできるように準備しておいてほしいものだ。

たとえば、ドリブル……。いつものようにボールを地面の上で走らせるようなドリブルをしても、水たまりでボールは止まってしまう。だから、つま先で切るようにタッチしてボールを小さく浮かせながらドリブルすべきなのだ。あるいは、ボールが止まるのを防ぐには、浮き球のパスを多用すべきだろう。

もちろん、それでもパスをつなぐのは難しいだろうが、普段の通りのプレーをするよりはパスがつながる可能性は高くなる。

雨の悪コンディションの中でもそれなりにうまくプレーできる選手もいる。

たとえば、今年の1月6日に東京の味の素フィールド西が丘で「全日本大学女子選手権大会」の決勝戦(静岡産業大学対早稲田大学)が行われたが、この日の東京は大雪に見舞われ、後半に入るとピッチは真っ白。後半からは雪の中でも見やすいようにオレンジ色のボールが使われ、80分過ぎには試合が中断されて「雪かきタイム」となったほどだった。

すると、早稲田の数人の選手たちが雪のコンディションに合わせて、ボールを浮かせてパスを送り、ボールが止まるのを見越して走り込むプレーを始めた。そして、そうしたプレー法を全員が共有して優位に試合を進め、52分にFKからのこぼれ球を決めた早稲田が優勝した。

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