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サッカー フットサル コラム 2022年2月9日

間もなく開幕、2022年Jリーグ展望。追走集団が弱体化して川崎の3連覇の可能性大

後藤健生コラム by 後藤 健生
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さて、その川崎。今シーズンも開幕を前に旗手が海外移籍した(移籍先のセルティックで大ブレーク中)。しかし、他には大きなメンバー変更はないようで、戦力は昨シーズン後半から大きな後退はない。

昨シーズンの得点王、レアンドロ・ダミアンや家長昭博、DFの谷口など主力が高齢化しているのが懸念材料だろうが、このチームは運動量を要求するようなスタイルではないだけにベテランも無理なくプレーできる。実際、昨シーズンの家長はこれまで以上に強力で、家長にボールが入れば奪われることはほとんどなく、サイドバックの山根視来も思い切った攻撃参加を仕掛けられた。DFの谷口は1月から2月にかけての日本代表での活動で、吉田麻也と冨安健洋が欠場した代役として十分すぎるプレーを見せた。さらに、GKの鄭成龍(チョン・ソンリョン)は2、3年前には衰えを感じさせたが、一昨年、昨年とプレースタイルを変えながら完全復活。日本語能力も上がって適切なコーチングができるようになった。

こうした常勝軍団にとって最も恐ろしいのは世代交代の遅れとチームのマンネリである。勝っているチームだけにメンバーを変更しにくくなって全体が高齢化。さらに、監督も選手も同じことの繰り返しとなってしまう。それが、常勝軍団が陥りやすい“罠”である。

だが、川崎はその“罠”を回避し続けている。鬼木達監督のチーム・マネージングの成果の結果だ。控え選手にも出場機会を与え、主力に疲労がたまらないようにメンバーを変更する中で新しい選手が育っていく。シーズンの終盤で橘田がボランチとして貢献できたのは、シーズンの前半からさまざまなポジションで起用して能力や適性を把握していたからだった。

また、毎年、主力選手が引き抜かれることはチーム作りの障害となってしまうが、逆にそれがマンネリを防いでいるのではないか。その結果としてメンバーは入れ替わるし、緊張感をチームにもたらすからだ。

今シーズンも「旗手の穴をどのように埋めるのか」、そして「昨年の反省を踏まえてカップ戦で勝ち抜くためにどのように戦うのか」という大きなテーマが存在するので、マンネリとは無縁でチーム作りを進めることができるだろう。

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