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サッカー フットサル コラム 2022年1月11日

セットプレーが勝利への方程式……。徹底して勝負にこだわった青森山田の優勝

後藤健生コラム by 後藤 健生
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柴崎は天才的なパッサーだ。相手陣内のスペースを見逃さずに鋭くて深いパスを送り込むのだが、同時に受け手のことも考えて、受け手の右足に付けるか、左足に付けるかまで考えて、メッセージを込めた回転をかけてパスを託す。そのプレースタイルは青森山田在学時から現在までまったく変わっていない。

当時の青森山田は柴崎のこのタレントを生かすために、柴崎には守備を免除したような戦いをしていた。昔風の「10番」の姿である。

だが、今年のエースだった松木は柴崎に比べてオールラウンダーのプレーヤーだった。

相手のスペースをえぐるパスはもちろん、自らドリブル突破も試みるし、得点力も兼ね備えている。そして、勝負にこだわって守備にも貢献する選手だった。決勝戦でも、中盤での厳しい守備を行い、青森山田として唯一のイエローカードをもらっている。

オールラウンダーなだけに、プロ入りしてからどんな選手になっていくのか。そのプレースタイルがどのように変化していくのかが楽しみな選手である。

青森山田の戦いぶりは、格下の相手が守りを固めてくる難しい試合ではセットプレーが重要だということを改めて示してくれた。

「格下の相手をどのように崩すか」というのは、実は日本代表にとっても大きなテーマである。アジア大陸内の戦いでは、韓国、オーストラリア、サウジアラビア、イラン以外との試合では対戦相手は必ず引いて守って“一発”を狙ってくる。守りを固める相手を崩すというのは、どんなレベルの試合でも非常に難しいものだ。だからこそ、サッカーでは番狂わせが多発するのだ。

ワールドカップ最終予選のことを考えても、日本の苦戦の原因は格下のオマーンに敗れたことがすべての始まりだった。日本が所属するグループBではサウジアラビアが首位を走っているが、その原因は日本とのホームゲームに勝ったためでもあるが、同時に唯一格下相手の試合ですべて勝点3を奪っていることなのだ(日本はオマーンに敗れ、オーストラリアは中国と引き分けてしまった)。

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