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サッカー フットサル コラム 2022年1月11日

強く見えないセビージャ、その理由と優勝の条件とは?

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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先週末のヘタフェ戦はオカンポスのアシストをラファ・ミルがチーム唯一の枠内シュートを決めて1-0で勝利した。失点13はリーガナンバー1で得点31は同6番目と、守備力で勝ち点を稼ぐチームではある。守備力でリーガ優勝したチームとしては、13-14のアトレティコ・マドリーがあるが、ジエゴ・コスタ(27ゴール)、ビージャ(13ゴール)を擁したあのチームとは比較できない。

圧倒的にボールを支配しシュートチャンスを与えない守り方は、例えば2010年W杯優勝のスペインを髣髴(ほうふつ)させはするが、なかなか点が入らないものだから我慢の時間が長い。現地でファンに強さの秘密を尋ねると、「決して諦めず」とか「チーム一丸で」とか「根性で」とかやたら精神論が出てくるのも道理である。これからアフリカ選手権が始まり、エン・ネシリ、ボノ、ムニールが抜けたから、精神論はさらに強まるだろう。

というわけで、強いレアル・マドリーを強く見えないセビージャが抜くシナリオは見えてこないわけだが、もしそうなるとすれば運も味方に付けるしかない。

優勝の条件としては、【1】ベンゼマかビニシウスが負傷する、【2】ぼろぼろで頑張るセビージャを優勝させたい、という空気が生まれる。

13-14には金持ちの2強に対する“庶民の復讐”という、シメオネ監督のイメージ操作を受けて、国全体がアトレティコ・マドリーを後押しした。リーグ3番目で欧州でも有数の財力を誇るクラブに庶民も何もないのだが、他チームファンでさえ「今季はアトレティコでいいんじゃないか」と応援したものだ。

他力本願もはなはだしいが、それはそれで後半戦の楽しみの一つとして肩の力を抜いて見守っていきたい。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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