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サッカー フットサル コラム 2022年1月7日

「雪中戦」となった大学女子の戦い。同じく極寒の中の皇后杯から見えてくる女子サッカーの“今”

後藤健生コラム by 後藤 健生
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こちらは、同じメニーナの中でも15歳以下の選手たちのチームである(ただし、皇后杯の方にも13歳の青木夕菜など中学生の選手が数人はいっていた)。

そして、皇后杯準決勝が行われた1月初めには、大阪で第15回全日本U−18女子サッカー選手権大会が同時並行で開催されていたのだ。まさに、U−18の同じ年代のチームだ。

日本サッカー協会では、急遽特例として追加登録を認めたものの、メニーナはU−18の大会に15歳以下の選手を何人も出場させざるをえなくなり、皇后杯準決勝の翌1月6日には同大会の2回戦でセレッソ大阪堺ガールズに0対7で大敗してしまった。

そもそも、メニーナが皇后杯で準決勝まで勝ち残るとは、本人たちも含めて想定していなかったことだろうから、大会規定をとやかく言っても仕方のないことかもしれない。罪作りなのは、U−18のチームに快進撃を許してしまったWEリーグ勢ということだろう。

しかし、敗れた準決勝の千葉レディース戦を見ても、メニーナの快進撃が単なる番狂わせではないことがよく分かった。

千葉レディースに対しても、メニーナはほとんと90分間ボールを握って攻撃し続けていたのである。

もちろん、開始わずか8分でゴール前でのDFの処理ミスを拾った千葉レディースの鴨川実歩が決めて千葉レディースがリードしたため、守備に定評のある千葉レディースが守備意識を高めたということはあるにしても、18歳以下のチームがテンポ良くパスを回し続けたのである。千葉レディースの監督からは、「行き過ぎるな」という声が飛んでいた。

メニーナのパス回しのリズムは、まるでJ1リーグで圧勝した川崎フロンターレのようだった。スペースに入り込んだ選手がパスを受けて、体の角度をしっかり保って視野を確保。ちょっと動いて、相手のマークをはずし、そしてドリブルでしかける。素晴らしいリズムの攻撃だった。

ただ、川崎と違ったのはレアンドロ・ダミアンや家長昭博のように相手ゴール前ですべてを変えることのできる選手がいなかったこと。
“姉貴分”もベレーザもそうなのだが、パスはきれいに回り続けるものの、ゴール前に切れ込んでいく強引さとか、シュートを撃つ思い切りが足りなかった(あれだけパスを回しながら、メニーナのシュートは千葉レディースより1本少ない7本だけ)。

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