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ピエール=エメリク・オーバメヤン
チームをまとめるべきキャプテンが規律違反を犯すとは……。アーセナルのミケル・アルテタ監督が怒り心頭に発している。
ピエール=エメリク・オーバメヤンは、病気の母親を見舞うためクラブの許可を得てフランスを訪れていた。しかし、なんの連絡もせずに予定より一日遅れて戻ってきたという。肉親のアクシデントは心痛だったに違いないが、おとなであれば現状を逐一報告すべきだった。
そして、アルテタ監督が気になるコメントを発している。
「ペナルティーは始まったばかりだ」
今後数試合はオーバメヤンを起用しないことを示唆している。現地時間15日のウェストハム戦を皮切りに、リーズ、ノリッジ、ウォルヴァーハンプトン、さらに来年1月1日のマンチェスター・シティ戦と厳しい日程が続くにもかかわらず、アルテタ監督は主力として計算していたはずのストライカーに厳罰を科すようだ。
ドルトムントに所属していた当時から、オーバメヤンは規律に緩かった。アーセナル移籍後も、初犯ではない。遅刻や無断欠席、交通違反など、そのたびに罰せられている。ただ、反省の色がほとんど見られず、ついにアルテタ監督もかばいきれなくなったのだろう。
それにしても、なぜオーバメヤンのようなタイプをキャプテンに指名したのか。規律違反を繰り返す人間が意見しても、周囲は聞く耳を持たない。前キャプテンのグラニト・ジャカも同様だ。規律こそ守るものの、感情の起伏が激しすぎる。サポーターと対立するような男がチームをまとめられるはずがない。
そもそもアルセーヌ・ヴェンゲル体制の晩年から、アーセナルはキャプテンを軽視していた。
「重大な人事ではない」
当時、ヴェンゲルのコメントに多くの者が首を傾げていた。トニー・アダムズやパトリック・ヴィエラは素晴らしいキャプテンだったが、ティエリ・アンリはリーダーとしての求心力が薄く、ウィリアム・ギャラスは若手にリスペクトを強要し、サミ・ナスリと険悪になった。アルテタは2年ほどキャプテンを務めたが、厳しさにやや欠けた。
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