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サッカー フットサル コラム 2021年12月8日

鈴木尋と彼島優。松木玖生と梶浦勇輝。かつてのチームメイトとこれからのチームメイト【高円宮杯プレミアリーグEAST FC東京U-18×青森山田高校】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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青森山田 松木 玖生 主将 インタビュー【Foot!THURSDAY】高円宮杯 プレミアリーグ2021 EAST 第4節 横浜F・マリノスユース vs 青森山田

「自分にとっては来シーズンからこの小平グラウンドでやるということで、気持ちの入り方がまた一味違うなと思いましたし、ここで来季から自分がプレーすることを考えると、楽しみで仕方がない感じはありました」。

青森山田を率いるキャプテン。高校年代屈指のボランチであり、来シーズンからのFC東京加入が内定している松木玖生は、プロサッカー選手としての“ホーム”になる小平のピッチを、楽しもうと決めていた。この日は一部のクラブ会員も観戦を許された有観客試合。注目度の高い“ルーキー”への大きな期待が、観衆の雰囲気から窺えた。

対するFC東京U-18にも3人のトップ昇格内定者がいる。この日はベンチスタートだった安田虎士朗、野澤零温、そしてキャプテンマークを巻いてボランチの位置に入った梶浦勇輝。彼らはこの1月から松木とチームメイトになり、プロとしてのキャリアをスタートさせる。

負けず嫌いの梶浦が、“これからのチームメイト”を意識しないはずがない。「今日は自分の方がやってやるという気持ちで行きましたし、もちろん負けたくない気持ちはありますね」。同じボランチの位置で2人がマッチアップする場面も。ただ、試合の結果は0-2で青森山田が勝利。松木は2アシストを記録し、チームを勝利に導いた。

後半は野澤と安田も投入され、4人が同じピッチ上に揃う一幕も。「凄く楽しかったです。『寮の部屋決まった?』『まだ決まってないよ』みたいな話をしました(笑)」。 “同期”との交流についても明かした松木。同い年の仲間がいることのありがたさは、きっと今よりもシーズンがスタートしてから実感するに違いない。

梶浦はこの日の敗戦という結果を受けて、こう語っている。「今日は悔しかったという想いしかないです。今年は昇格する選手が多いということで、自分にとってもライバルが多くなっていきますし、どんな状況になっても自分を見失わないで、言い訳も絶対にしないで、絶対に自分を信じてやっていきたいですし、FC東京を代表できるような選手になりたいですね。自分はもう下から這い上がるだけなので、やるしかないと思っています」。

鈴木と彼島。松木と梶浦。戦う舞台は違っても、この春からはそれぞれ横一線のスタートを切ることになる。ただ、その後の進む道がどうであれ、おそらく30年後には、“あの頃”を振り返ってお酒を酌み交わすような関係になっているだろう。一緒に1つのボールを追い掛けた仲間とは、きっとそういうものだ。

文 土屋雅史

【Foot!THURSDAY】高円宮杯 プレミアリーグ2021 EAST 第9節 青森山田 vs FC東京U-18 FC東京U-18  梶浦 勇輝 選手 インタビュー

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土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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