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地域リーグは9つなのに12チームが参加するのは、全国社会人サッカー選手権(全社)の上位チームにも出場権が与えられることになっているからであり、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響によって全社が中止となってしまったため、3つの地域リーグの2位クラブに出場権が与えられたのだ。
この大会が単に地域リーグ所属チームの全国選手権というだけなら、こうした方式もいいだろうが、現実的にはこの大会は将来のJリーグ入りを希望するチームにとっての大きなハードルでもあるのだ。
それなら、地域リーグ2位のクラブがJFL入りしてしまうのはおかしいし、また、9つの地域リーグのうち2位チームが参加できるのはどのリーグかというのも理解しがたい複雑なルールによって決められている。つまり、毎年、どこの地域リーグから“もう1チーム”を出場させるかは「輪番制」によって決まっているのだ(今シーズンは東海、北海道、中国のリーグの2位が参加資格を得た)。
リーグ戦の昇格に関連した大会なのに、リーグ戦の成績ではないことで決まってしまうのはどう考えてもおかしい。
さて、今シーズンの全国地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝ラウンドには関東リーグ1位のCriacao Shinjuku(東京都)と、関西1位のおこしやす京都。それに、四国リーグ王者のFC徳島。そして、その輪番制で出場していた東海リーグ2位のFC.ISE−SHIMA(三重県)が出場権を得ている。そして、11月26日の2日目を終わった時点で、SHINJUKUとFC.ISES−SHIMAが勝点4でトップ。それを勝点3のおこしやす京都が追う展開となっている。
もし、FC.ISE−SHIMAがJFL昇格を成し遂げてしまったら、東海リーグの2位チームが並みいる各地域のチャンピオンをかわしてJFL入りを果たしてしまうことになる。
また、SHINJUKUは、第1次ラウンドでは京都に2対3で敗れてグループ2位になりながら、「3位のベスト」で決勝ラウンドに駒を進めたチーム。もし、28日の3日目を終えて、FC.ISE−SHIMAとSHINJUKUにJFL挑戦権が与えられることになったら、何か釈然としないものを感じるのは僕だけではなかろう(SHINJUKUはかつて柏レイソルや横浜F・マリノスで活躍した小林祐三など、元Jリーガーが多く、実力的には大会随一の力を持っているが)。
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