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サッカー フットサル コラム 2021年10月29日

パリ・オリンピックへの最初の一歩。経験不足は心配だが、大人の試合運びを見せたU-22日本代表

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だから、4ゴールは奪っての快勝ではあったものの、不安材料はかなりあった。

しかし、中1日で迎えた予選最終日の香港戦では、そうした危険な場面は一切作らせず、非常に安定した戦いをできた。前半の14分に畑大雅のクロスから藤尾翔太のヘディング先制ゴールを奪ってから、後半立ち上がりの追加点までかなりの時間がかかったのが問題だが、それでも焦らずにプレーした日本が、危なげなく予選突破を決めた。

カンボジア戦と香港戦では、日本チームは先発メンバーをほとんど入れ替えた。

実は、U-22日本代表チームにはJリーグでレギュラーとしてプレーしている選手がかなりいる。数年前までは「U-20代表選手のほとんどがクラブで出場機会を得られていない」と言われていたことを考えれば隔世の感がする。

だが、こうした状況はチーム作りとしては難しい条件にもなる。

今回のメンバーのうち、直近の週末にJリーグに出場していた選手が10人もいたのだ。DFの馬場晴也(東京ヴェルディ)や松岡大起(清水エスパルス)、郷家友太(ヴィッセル神戸)の3人は日曜日に行われた試合にフル出場した後、月曜日になって、U-23代表に合流したのだ。当然、火曜日に行われたカンボジア戦に彼らを先発させることはできない。もちろん、土曜日に試合があった選手たちも、万全の状態ではなかったろう。

こうして、フルメンバーが使えず、また全員が揃った状況でのトレーニングがほとんど出来なかったこともあって、カンボジア戦はミスの多い試合になってしまったのだ。

しかも、火曜日は低気圧の影響で福島県地方も強風に見舞われ、前夜から降っていた雨によってJ-ヴィレッジ・スタジアムのピッチはかなり軟弱になってしまっていたし、後半には再び雨が降り始め、日本代表は向かい風と雨に悩まされたのだ。

こうした、いくつかの悪条件が日本にミスが多くなった原因だったのだろう。もちろん、これくらいのことでミスしていては国際試合は戦えないが、けっして完成度の高いチームではないだけに、悪コンディションの影響が大きかったのだろう。

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