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サッカー フットサル コラム 2021年10月26日

「失われた30年」。だが、日本のスポーツ界はこの30年で大いに発展した

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だが、今では日本人の若手選手が、日本で大した実績も残さないうちに、次々とヨーロッパ各国のリーグで活躍するようになっているのだ。

その他、バスケットボールでも今では複数の日本人選手がNBAでプレーしている。

経済的には間違いなく「失われた30年」だったものの、この30年間、日本のスポーツは(少なくとも、プロ化に成功した競技は)大いに発展を遂げたのである。

何がこの成功をもたらしたのか。まず、第一に高度成長からバブル期までの経済発展の蓄積があったこと。日本経済は、その後低迷してしまったものの、高度成長時代の蓄積があったからこそ、その豊かさをスポーツに投資することができた。

低成長時代に入り、高度成長期のように、スポーツを企業(実業団)が丸抱えでサポートすることは不可能になったが、そこでモデルチェンジが行われた。一つの企業がチームを丸抱えするのではなく、地域密着型のクラブが生まれていったのだ。そのモデルを作ったのがJリーグだった。

選手たちは、学校や企業や国のためではなく、次第に自分のため、自己実現のためにプレーすることになっていった。トレーニングも“根性論”ではなく、より合理的なものに変わっていった。

そういうことができているのだから、やはり日本はまだまだ豊かな国だ。不動産バブルに乗ったディベロッパーたちが巨額投資によってクラブが立ち上げられて、ヨーロッパや南米のビッグネームを買いあさって強化を続けた中国で、その肝心のディベロッパー集団が不動産バブルの崩壊に直面してクラブ経営が難しくなってきている。そんな中国のプロサッカーリーグと、間違いなく地域社会に(もちろん、ヨーロッパと比べれば、まだまだ不十分ではあるが)組み入れられている日本のスポーツクラブとを比べてみれば、やはり糧穀の富みの蓄積には大きな差があるということだろう。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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