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サッカー フットサル コラム 2021年9月26日

波乱なきラウンド16を経て出そろった8カ国、準々決勝で注目される2つの再戦〈FIFA フットサル ワールドカップ リトアニア 2021〉

サッカーニュース by 河合 拓
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またロシアでは、前回大会の決勝でもハットトリックを達成した攻撃のキーマンFPエデル・リマが出場できるかどうかがポイントになる。ここまで負傷で離脱していたエデル・リマは出場時間がない。リトアニア入りしているピヴォにとって、ここまで世界最高峰の舞台でプレーできていないのはマイナスだ。それでも、最前線でボールを収め、独力でゴールをこじ開けられるエースがプレー出来れば、戦力アップにつながる。一方、38歳となったFPロビーニョは健在。個人技に優れるレフティをあえて孤立させ、1対1を仕掛けさせる戦術は、アルゼンチン戦でも使われるはず。ビッグトーナメントのたびに、「ダークホース」に挙げられるロシアが、リベンジのチャンスを生かせるか。

スペイン代表

もう一つの注目カードスペイン対ポルトガルは、欧州の頂上決戦と称して差し支えないカードだ。実際、2018年に開催された欧州選手権(EURO)の決勝では、この2チームが対戦して、ポルトガルが3-2で試合を制して優勝に輝いた。メジャー大会でポルトガルがスペインを破ったのはこの時が初めてだが、この経験をしている10選手が今回もメンバー入りをしている。フットサル版のバロンドールを過去最多6度受賞しているFPリカルジーニョもキャプテンとしてプレーを続けており、延長戦までもつれたラウンド16のセルビア戦(4-3)でも、先制点を記録した。キャリアのピーク時ほどの圧倒的な個の力を示せてはいないが、世界最高峰のテクニックを、より周囲を生かすことに仕えている。

ポルトガル代表

時刻に世界最高のリーグがあるスペインは、そこで揉まれ、鍛え抜かれた選手たちがそろっている。ブラジルのように一人で局面を打破しきれる飛び抜けた個の存在はないが、組織力はナンバーワンだろう。ラウンド16ではチェコ代表と対戦。得点シーンでは堅守を誇るチェコを相手に簡単にゴール前までボールを運び、前半だけで4ゴールを奪って5-2の勝利を収めている。バルセロナのキャプテンを務めるFPセルヒオ・ロサーノが負傷により、今大会を欠場したことは大きな痛手だが、チェコ戦でもパワープレー返しのゴールを決めたベテランのFPカルロス・オルティスを中心にまとまりのある戦いを見せている。スペインは過去に優勝した2000年、2004年大会でも、大会の途中でポルトガルを破っている。この大会でも、吉兆の兆しとなる勝利を隣国から挙げることができるだろうか。

文:河合 拓

★「FIFA フットサル ワールドカップ リトアニア 2021」
9/12(日)~10/3(日) J SPORTSで日本戦&決勝トーナメントの全試合生中継。
J SPORTSオンデマンドでは全52試合LIVE配信

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河合 拓

1980年生まれ、出身地のない転勤族。
フットサル情報サイト「Futsal X」発起人。大学在学中の2002年よりフットサルの取材を開始。フットサル専門誌、サッカー専門誌の編集者を経てフリーランスに。
民間大会からワールドカップまで、幅広く取材。個サルで減量を試みる。

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